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東京23区で今年6月~7月末までに56人が熱中症もしくはその疑いで亡くなったことが東京都監察医務院の調べで分かった。きょうも関東を中心に危険な暑さとなっている。きょうはこれまでで最多となる14地点で40℃を超え、すべてが関東だった。中でも最も上がったのは群馬県・伊勢崎市で41.8℃と国内観測史上最高を更新することになった。東京も青梅や八王子などで40℃以上となり、都心も4日連続で35℃以上の猛暑日となった。熱中症の救急搬送も増えていて、東京消防庁管内ではきょう午後3時までに男女67人が搬送された。熱中症で亡くなる方も出てきている。東京都監察医務院の調べによると東京23区で今年6月~7月末までに56人が熱中症もしくはその疑いで亡くなった。年代別で見ると70代が26人と最も多く、次いで80代が16人、60代は10人となっている。高齢の方が多いが、30代も1人亡くなっている。熱中症と聞くと「屋外」を想像するが、この56人のうち54人が「屋内」で亡くなっている。54人のうち38人がエアコンがあったが使っていなかったという。専門家によると一般的に高齢の方は暑さを感じにくく、汗もかきづらくなるそうで、「暑い」ことに鈍くなってしまうそう。また去年のデータでは東京消防庁管内で6~9月に熱中症で救急搬送された方が約8000人。そのうち午後6時台~朝9時台に搬送された方が28%、約3割にのぼる。暑い日中だけでなく午後から朝にかけても熱中症になるおそれがある。パナソニック「エオリア」が夏の睡眠時のエアコン事情について調査したところ「朝までつけっぱなし」という方は43%だった。半数以上がずっと使っていなかったりタイマーで切れるように設定していたりするそう。つけっぱなしにしない主な理由として「冷えすぎる」、「電気代がかかる」、「体に悪いと思う」が上位になった。専門家は「エアコンはつけっぱなしに。直接の冷風が嫌なら天井や壁に当てて部屋を冷やすつもりで使ってほしい。」としている。そして熱中症の引き金になる「脱水」を防ぐためこまめな水分補給も重要。専門家によると寝ている間も呼吸や汗で水分を失うそうで、その量は一晩で約400ミリ。暑い中エアコンを付けずに寝ていると600ミリ以上の水分が失われることもあるという。夜間の熱中症予防のために少なくとも寝る前にコップ1杯、起きてもコップ1杯の水を飲む必要がある。トイレに起きたときこそ水分補給のチャンスと捉えてそこでもコップ1杯飲むようにするほうが良い。トイレに行くのが億劫だと思う方はまくらもとに水筒など蓋のついた容器にお水や麦茶を入れて置いておくとすぐ飲めていいという。国内観測史上最高の気温が更新されるなどこれまでの経験が通用しないような暑さが続いている。周りの方と声を掛け合いながら熱中症対策を、などと伝えた。