NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
去年行われた衆議院選挙のいわゆる1票の格差を巡る裁判はきょうから各地の高等裁判所で判決が言い渡される。格差が最大で2倍を超えたことについて裁判所がどう評価するかが焦点となる。衆議院選挙の1票の格差を巡っては格差の是正に取り組む対応が繰り返されてきた。1994年に小選挙区制が導入されて以降、1票の格差というのが最大で2倍以上の状態が続いたことから最高裁判所は2014年までの3回を違憲状態と判断した。その後、区割りが一部見直された2017年と2021年については合憲と判断している。そして去年10月の衆議院選挙では小選挙区で10増10減するなど過去最大規模の区割りの変更が行われたが、選挙区によって議員1人当たりの有権者の数には最大で2.06倍の格差があった。この状況に2つの弁護士グループが選挙の無効を求める訴えを全国の14の高等裁判所やその支部に起こしている。その初めてとなる判決がきょうの午後3時から広島高等裁判所岡山支部で言い渡される。ほかの高裁でも今月から来月にかけて判決が予定されており、裁判所がどう評価するかが焦点となる。