有働Times (ニュース)
物価上昇が続く中、実質賃金は5月まで5か月連続のマイナスと発表されている(厚生労働省「毎月勤労統計調査」から)。生活を切り詰めている有権者からは、参院選の争点でもある「賃上げ」を求める声が相次いで聞こえてきた。東京都葛飾区のベーカリーでは、朝限定で約15種類のパンが食べ放題。ドリンクが付いて700円で、開店前から行列が出来ていた。客からはやはり物価高を懸念する声と、賃上げを求める声が聞かれた。金属部品の加工を行う目黒区の町工場で、社長に賃上げについて聞くと「上げたい気持ちはある。でも電気代の値上がりで厳しい」などと話した。以前は1か月約38万円だった電気代が、ウクライナ侵攻などにより2倍近い約72万円に増えたという。国内最大級の製造業の展示会「ものづくりワールド東京」に参加していた技術職の男性は、「材料費が高騰した分は工夫しながら下げようとするが、限界がある」などと話した。製造コストの上昇で給料はなかなか上がらず、特売日に買いだめをするなどして日々節約しているという。また節電のため、家族が寝る部屋を極力一緒にするなどの工夫をしている。