- 出演者
- 有働由美子 片岡信和 千々岩森生 草薙和輝 紀真耶 浅尾美和 武隈光希 田中道昭
静岡県富士宮市にある白糸の滝の映像を紹介。絶壁から湧き出る富士山の雪解け水は、夏の間も水温は12℃。富士山がユネスコの世界文化遺産に登録された際、この滝も評価の対象になった。すぐ側には音止の滝があり、25mの絶壁から大量の水が流れ落ちる豪快さが魅力。鎌倉時代の武士が滝の音が消えるように念じると、見事に止まったという伝説がある。
夏の火災には注意点がある。麻布消防署元署長の坂口隆夫氏によると、寝ている時間帯の火災は電気関係からの出火が起きることが多いという。扇風機などはコンセントの接続部分に問題がないか、使う前に回り方、音に異変がないかなどに注意が必要。電気式の蚊取り器は、去年使っていたカートリッジをそのまま使うのは危険だという。
物価上昇が続く中、実質賃金は5月まで5か月連続のマイナスと発表されている(厚生労働省「毎月勤労統計調査」から)。生活を切り詰めている有権者からは、参院選の争点でもある「賃上げ」を求める声が相次いで聞こえてきた。東京都葛飾区のベーカリーでは、朝限定で約15種類のパンが食べ放題。ドリンクが付いて700円で、開店前から行列が出来ていた。客からはやはり物価高を懸念する声と、賃上げを求める声が聞かれた。金属部品の加工を行う目黒区の町工場で、社長に賃上げについて聞くと「上げたい気持ちはある。でも電気代の値上がりで厳しい」などと話した。以前は1か月約38万円だった電気代が、ウクライナ侵攻などにより2倍近い約72万円に増えたという。国内最大級の製造業の展示会「ものづくりワールド東京」に参加していた技術職の男性は、「材料費が高騰した分は工夫しながら下げようとするが、限界がある」などと話した。製造コストの上昇で給料はなかなか上がらず、特売日に買いだめをするなどして日々節約しているという。また節電のため、家族が寝る部屋を極力一緒にするなどの工夫をしている。
参院選の争点の1つとなっている賃上げ実現への道筋と、日本経済復活の成長戦略について、戦略コンサルタントの田中道昭に話を聞いていく。G7各国の実質賃金の推移(厚生労働省資料から)を見ると、欧米各国は1.5倍近くまで上がったのに対し日本は横ばい。賃金が上がらない主な要因は、企業が人やモノへの投資を行わずもうけを貯蓄に回したこと、生産性が上がらなかったことにある。企業の現預金比率のグラフ(財務省資料から番組作成)をみると、2000年代以降は大企業だけではなく中小企業でも総資産に占める現金と預金の比率が伸び続けている。一方で日本人の時間当たりの労働生産性は、OECD(経済開発強力機構)加盟の38カ国中29位と低迷している(日本生産性本部)。田中は「バブル崩壊のトラウマ。投資減税やリスキリング、デジタル化の推進など失われた30年で何か政策は打てたはず。当時は賃上げよりも雇用維持が優先されてしまった」などと指摘した。バブル絶頂期の1989年の世界時価総額ランキングでは、上位10社の内7社を日本企業が占めていた。現在は上位10社に入っていないどころか、日本の最上位であるトヨタが62位となっている。日本経済低迷の主な理由として、「ものづくりの呪い」と「大企業病」によって産業構造の変革についていけなかったことがある。産業構造が変革し、2025年の世界時価総額ランキング上位にはメガテック企業、デジタルプラットフォーマーが並んでいる。ハードからソフトにビジネスがシフトしたが、日本企業はものづくりに固執してしまった。リスクを取らない、スピードが遅いなどの大企業病でイノベーションが起きなかった。欧米の企業では1、2度失敗した人のほうが資金調達がうまくいき失敗を評価する傾向があるが、日本では失敗で向こう傷を問われてしまう。日本の政策は「総花的」で「弱みをただす」のが特徴だが、アメリカは「選択と集中」と「強みを活かす」。日本経済の好循環のための成長戦略は、生産性向上に貢献するロボット・AI・デジタル化の3大産業に投資を拡大すること。3大産業はすべての産業の生産性向上の鍵になる。「賃上げ・成長戦略」の各党の主な訴えは、自民党が「2030年度には賃金約100万円増加、10年後の主力産業を明確化し成長分野に大胆に投資」。公明党は「最低賃金を2020年代に1500円まで引き上げ、デジタル人材育成などで中小企業の生産性、稼ぐ力を向上」。立憲民主党は「最低賃金を全国で早期に1500円以上に引き上げ、グリーン・ローカル・ライフ・デジタルに重点的に投資」。日本維新の会は「最低賃金水準を実勢にあわせ引き上げ、中小企業の収益力強化のため設備投資の償却制度の見直しなどによる投資促進」。国民民主党は「『未来志向の積極財政』と金融緩和で消費と投資を拡大。適正に価格転嫁できる環境を整え、持続的に物価を上回る賃金アップを実現」。れいわ新選組は「全国一律で最低賃金1500円の導入。非正規・派遣労働を可能にした雇用法制の規制緩和を廃止、見直す」。日本共産党は「最低賃金を1500円に引き上げ、1700円をめざす。大企業の内部留保に時限的に課税し10兆円の財源をつくり、賃上げ支援を抜本的強化」。参政党は「人工知能、製造業、サブカルチャーを重点政策『三本の矢』として支援。国際競争力のある持続可能な経済を築く」。日本保守党は「減税を通じた経済活性化、働き控えを生む各種『壁』の解消」。社民党は「最低賃金全国一律1500円の早期実現、原則正規雇用にし非正規労働拡大に歯止めをかける」。政治部官邸キャップの千々岩森生は「成長戦略とそれに伴う構造改革を支持するボリュームゾーンが自民党の中に向かったのが、小泉政権と安倍政権。それ以外に向いたのがかつての民主党政権。今回の参院選ではどこに向くのか注目」などとコメントした。参院選の投票は来週20日の日曜日、期日前投票は前日の午後8時まで。
モンゴルを訪問していた天皇皇后両陛下が帰国された。帰国した両陛下は「初めて2人でモンゴルを訪れ、とても思い出深い訪問となった」と感想を寄せられた。日本人抑留者の慰霊碑に供花したことについては、「過去の歴史に対する理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかとあらためて思う。若い世代の人々が、両国の相互理解と友好親善に大きな役割を果たしていくことを期待する」とされている。
NPO法人ピッキオの井村潤太さんは、クマ対策の特別な訓練を受けた「ベアドッグ」と共に軽井沢のクマ対策を行っている。ベアドッグはクマが人の生活圏に近づいた際、森の奥へと追い立てる役割を担っている。1度捕獲したクマに付けた発信機を頼りに、パトロールが始まった。クマの気配を察知したベアドッグは、暗闇の奥に向かって吠え立てる。このような取り組みで、きのうは2頭のクマを森へ返した。井村さんは「今は猟師さんも減って、人に追いかけられた経験をするクマがいない。クマ側に人が怖い、犬が怖いと学習させる機会が必要になってくる」などとコメントした。
台風5号は現在小笠原近海に位置していて、ゆっくり北上する見込み。伊豆諸島と小笠原諸島は、あすにかけて高波が予想されている。台風はあすには関東地方に勢力を強めながら近づき、東北地方の太平洋側に位置する予想。雨だけではなく波や風も強まるため、沿岸部は特に注意が必要。その後北上し台風本体の雨雲が北海道を直撃するおそれがあり、土砂災害に警戒が必要。予想図では台風が北上したあとも気圧の線が狭くなっていて、南風が強く吹くことが予想されている。湿った空気が流れ込むために雨雲が発生しやすく、さらに寒冷渦という強い寒気が大陸から近づいてくるため、雨雲が雷雲に発達しやすい状況になる。週半ばもゲリラ雷雨により道路が冠水するおそれがあり、不安定な天気が続く。東日本、西日本、北海道は週の前半大雨に警戒が必要。
全国の天気予報を伝えた。関東甲信は次の週末に梅雨明けする予想。
「大谷マウンドでエンジン全開!」、「夏一番乗り&“胸熱”選手宣誓」、「プロ野球全試合」など、スポーツのラインナップを紹介した。
オラクルパークでジャイアンツとドジャースが対戦。8年ぶりに7連敗中のドジャースは、大谷翔平が今季5度目の先発登板。先頭バッターを159キロのストレートで三振に打ち取ると、次のバッターには球速を徐々に上げていき161キロのストレートで三球三振。3人目からは低めのスライダーで三振を奪い、三者連続三振を決めた。2回も無失点に抑えると、投手復帰後初めて3回のマウンドに上がった。大谷は3回36球4奪三振無失点と好投し、チームの連敗ストップに貢献した。
来週、大谷が先発出場するオールスターに先駆けて若手有望選手のオールスター「フューチャーズ・ゲーム」が開催される。そこに注目の二刀流選手がいる。マリナーズのドラフト1巡目、ピッチャーのサインチェは両投げの二刀流。現在マイナーリーグでプレーしていて、最速左投げが153km/h、右投げが159km/h。元々は左利きだったが、オランダのプロ野球でキャッチャーをしていた父に憧れて右投げを練習した。浅尾美和は「バレーボールでも両打ちってなかなかいなくて珍しい」などとコメントした。
大相撲7月場所がきょうから始まった。史上最速昇進を果たした新横綱・大の里だが、師匠の元横綱・稀勢の里とその師匠の隆の里も新横綱で優勝している。師弟三代での新横綱優勝がかかっている。大の里は寄り切りで欧勝馬に勝利。大の里は横綱として初めての白星を手にした。豊昇龍は外掛けで髙安に勝利。両横綱白星スタートとなった。
夏の甲子園をかけた高校野球の沖縄大会の決勝。沖縄尚学は、4回に2点タイムリーヒットで逆転に成功。沖縄尚学の末吉良丞投手は9奪三振。沖縄尚学9-1エナジックスポーツ。沖縄尚学が2年ぶり11回目の優勝を果たした。
神奈川大会では心温まる選手宣誓があった。務めたのは慶応の山田望意主将。選手へ「大会中、お互いのチームの好プレーに対して拍手や歓声を送りたたえ合おう」と異例の呼びかけをした。
パ・リーグ首位の日本ハムの象徴はホームラン。75本は12球団でダントツの1位。きょうの試合では、5回に清宮幸太郎選手が7号ツーランホームラン。続くレイエス選手もホームランを打ち、2者連続アーチで突き放した。チームホームラン数を77に伸ばし、連勝で首位をキープ。日本ハム4-0オリックス。
ソフトバンクの2023年ドラフト2位・前田悠伍(19歳)は今季の2軍戦では41回3分の2連続無失点、防御率1.07。楽天3-5ソフトバンク(楽天モバイルパーク宮城)。前田が先発を務めた。楽天・村林一輝の打席はトリプルプレーでおさめた。前田はプロ初勝利。トリプルプレーはソフトバンクでは球団11年ぶり。プロ野球では2022年以来、中日が阪神戦で記録している。
ロッテ5-1西武(ZOZOマリンスタジアム)。ロッテ・山本大斗、西川史礁の活躍でロッテが勝利。
中日3x-2広島(バンテリンドームナゴヤ)。広島・菊池涼介のエラーでチャンスを掴み、中有日・ボスラーのサヨナラタイムリーで勝利。
阪神2-1ヤクルト(阪神甲子園球場)。阪神は7月は10勝1敗。セ・リーグ順位:1位・阪神(50勝)、2位・巨人(41勝)。ホームラン数両リーグトップの阪神・佐藤輝明のホームランで先制。阪神・佐藤は「全部勝つつもりで頑張っていきたい」とコメント。
巨人に6連敗中のDeNAは2回、先発のジャクソンがピンチを招くと対する中山礼都に先制タイムリーを許し3点を失った。3番の佐野が自身1か月ぶりとなる一発は2ランホームラン。5番の宮崎は勝ち越しタイムリーで逆転勝利。