- 出演者
- 有働由美子 片岡信和 千々岩森生 草薙和輝 紀真耶 浅尾美和 武隈光希 田中道昭
静岡県富士宮市にある白糸の滝の映像を紹介。絶壁から湧き出る富士山の雪解け水は、夏の間も水温は12℃。富士山がユネスコの世界文化遺産に登録された際、この滝も評価の対象になった。すぐ側には音止の滝があり、25mの絶壁から大量の水が流れ落ちる豪快さが魅力。鎌倉時代の武士が滝の音が消えるように念じると、見事に止まったという伝説がある。
あす関東に最接近する台風5号は、速度を上げて北上を続けている。九州の西には熱帯低気圧があり、その影響で九州ではきょうも激しい雷雨となっている。西日本ではあさって火曜にかけて、警報級の大雨になる可能性がある。小笠原諸島では台風5号の影響で、夜明けから雨や風が強まった。台風5号は現在小笠原諸島を強風域に巻き込みながら北上中で、関東にはあす月曜日の日中に最も近づく見込み。その後北日本の太平洋側に上陸するおそれもある。関東と東北では激しい雨に加えて瞬間的に35mの暴風が予想されていて、警戒が必要。
あすの朝台風が最接近する八丈島から中継。きょうの昼過ぎから曇り空が広がり始め、今は時折生暖かい湿った強い風が吹き付けている。海では波が高くなっており、あすの朝東京へ向かう船は欠航がすでに決まっている。飛行機があす飛ぶかはまだわからず、きょうの空港ではキャンセル待ちが10人近く出ていた。
現在台風5号は小笠原近海に位置している。このあとゆっくり北上して、きょうあすと小笠原諸島と伊豆諸島では波が高くなる。台風は北上しながら勢力を強め、関東の東、東北の太平洋側に近づく頃には一時的に暴風域を伴うようになる。その後東北太平洋側の海上を北上し、北海道に上陸する可能性がある。北海道、道東は雨に強くないため、災害が発生するおそれがある。関東地方はあすの朝から雨が強まり、沿岸部ほど強まる予想。さらに西日本に別の熱帯低気圧がある影響で南風が強く吹くようになり、西日本の太平洋側では警報級の大雨が予想されている。台風が離れていったあとは南風が関東地方でも吹くようになり、火曜日にかけて東日本の太平洋側では再び雨が強まる予想。交通機関が乱れるおそれがあり、車を運転する際はアンダーパスを避けること。
きょう未明、名古屋市中村区の3階建ての飲食店兼住宅で「2階から火が出ている」と119番通報があった。出火当時は70代夫婦と息子、孫の4人が在宅していた。妻と息子は逃げ出し無事だったが、男性と20代ぐらいの女性の死亡が確認された。警察は亡くなったのは夫と孫とみて、身元の確認と出火原因を調べている。午前5時すぎ、千葉市中央区の6階建てマンションで「上の階から火が出ている」などと119番通報が相次いだ。6階の部屋から火が出て約2時間後に消し止められたが、部屋から年齢、性別不明の2人の遺体が見つかった。専門学校に通う長女と高校生の次女2人と連絡が取れておらず、一緒に住む母親は外出していて無事だった。警察は遺体の身元の確認を進め、詳しい出火原因を調べる方針。
夏の火災には注意点がある。麻布消防署元署長の坂口隆夫氏によると、寝ている時間帯の火災は電気関係からの出火が起きることが多いという。扇風機などはコンセントの接続部分に問題がないか、使う前に回り方、音に異変がないかなどに注意が必要。電気式の蚊取り器は、去年使っていたカートリッジをそのまま使うのは危険だという。
物価上昇が続く中、実質賃金は5月まで5か月連続のマイナスと発表されている(厚生労働省「毎月勤労統計調査」から)。生活を切り詰めている有権者からは、参院選の争点でもある「賃上げ」を求める声が相次いで聞こえてきた。東京都葛飾区のベーカリーでは、朝限定で約15種類のパンが食べ放題。ドリンクが付いて700円で、開店前から行列が出来ていた。客からはやはり物価高を懸念する声と、賃上げを求める声が聞かれた。金属部品の加工を行う目黒区の町工場で、社長に賃上げについて聞くと「上げたい気持ちはある。でも電気代の値上がりで厳しい」などと話した。以前は1か月約38万円だった電気代が、ウクライナ侵攻などにより2倍近い約72万円に増えたという。国内最大級の製造業の展示会「ものづくりワールド東京」に参加していた技術職の男性は、「材料費が高騰した分は工夫しながら下げようとするが、限界がある」などと話した。製造コストの上昇で給料はなかなか上がらず、特売日に買いだめをするなどして日々節約しているという。また節電のため、家族が寝る部屋を極力一緒にするなどの工夫をしている。
参院選の争点の1つとなっている賃上げ実現への道筋と、日本経済復活の成長戦略について、戦略コンサルタントの田中道昭に話を聞いていく。G7各国の実質賃金の推移(厚生労働省資料から)を見ると、欧米各国は1.5倍近くまで上がったのに対し日本は横ばい。賃金が上がらない主な要因は、企業が人やモノへの投資を行わずもうけを貯蓄に回したこと、生産性が上がらなかったことにある。企業の現預金比率のグラフ(財務省資料から番組作成)をみると、2000年代以降は大企業だけではなく中小企業でも総資産に占める現金と預金の比率が伸び続けている。一方で日本人の時間当たりの労働生産性は、OECD(経済開発強力機構)加盟の38カ国中29位と低迷している(日本生産性本部)。田中は「バブル崩壊のトラウマ。投資減税やリスキリング、デジタル化の推進など失われた30年で何か政策は打てたはず。当時は賃上げよりも雇用維持が優先されてしまった」などと指摘した。バブル絶頂期の1989年の世界時価総額ランキングでは、上位10社の内7社を日本企業が占めていた。現在は上位10社に入っていないどころか、日本の最上位であるトヨタが62位となっている。日本経済低迷の主な理由として、「ものづくりの呪い」と「大企業病」によって産業構造の変革についていけなかったことがある。産業構造が変革し、2025年の世界時価総額ランキング上位にはメガテック企業、デジタルプラットフォーマーが並んでいる。ハードからソフトにビジネスがシフトしたが、日本企業はものづくりに固執してしまった。リスクを取らない、スピードが遅いなどの大企業病でイノベーションが起きなかった。欧米の企業では1、2度失敗した人のほうが資金調達がうまくいき失敗を評価する傾向があるが、日本では失敗で向こう傷を問われてしまう。日本の政策は「総花的」で「弱みをただす」のが特徴だが、アメリカは「選択と集中」と「強みを活かす」。日本経済の好循環のための成長戦略は、生産性向上に貢献するロボット・AI・デジタル化の3大産業に投資を拡大すること。3大産業はすべての産業の生産性向上の鍵になる。「賃上げ・成長戦略」の各党の主な訴えは、自民党が「2030年度には賃金約100万円増加、10年後の主力産業を明確化し成長分野に大胆に投資」。公明党は「最低賃金を2020年代に1500円まで引き上げ、デジタル人材育成などで中小企業の生産性、稼ぐ力を向上」。立憲民主党は「最低賃金を全国で早期に1500円以上に引き上げ、グリーン・ローカル・ライフ・デジタルに重点的に投資」。日本維新の会は「最低賃金水準を実勢にあわせ引き上げ、中小企業の収益力強化のため設備投資の償却制度の見直しなどによる投資促進」。国民民主党は「『未来志向の積極財政』と金融緩和で消費と投資を拡大。適正に価格転嫁できる環境を整え、持続的に物価を上回る賃金アップを実現」。れいわ新選組は「全国一律で最低賃金1500円の導入。非正規・派遣労働を可能にした雇用法制の規制緩和を廃止、見直す」。日本共産党は「最低賃金を1500円に引き上げ、1700円をめざす。大企業の内部留保に時限的に課税し10兆円の財源をつくり、賃上げ支援を抜本的強化」。参政党は「人工知能、製造業、サブカルチャーを重点政策『三本の矢』として支援。国際競争力のある持続可能な経済を築く」。日本保守党は「減税を通じた経済活性化、働き控えを生む各種『壁』の解消」。社民党は「最低賃金全国一律1500円の早期実現、原則正規雇用にし非正規労働拡大に歯止めをかける」。政治部官邸キャップの千々岩森生は「成長戦略とそれに伴う構造改革を支持するボリュームゾーンが自民党の中に向かったのが、小泉政権と安倍政権。それ以外に向いたのがかつての民主党政権。今回の参院選ではどこに向くのか注目」などとコメントした。参院選の投票は来週20日の日曜日、期日前投票は前日の午後8時まで。
モンゴルを訪問していた天皇皇后両陛下が帰国された。帰国した両陛下は「初めて2人でモンゴルを訪れ、とても思い出深い訪問となった」と感想を寄せられた。日本人抑留者の慰霊碑に供花したことについては、「過去の歴史に対する理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかとあらためて思う。若い世代の人々が、両国の相互理解と友好親善に大きな役割を果たしていくことを期待する」とされている。
鳥取県岩美町の東浜海水浴場で、「海の向こうで溺れている人がいる」と通報があった。警察と消防によると溺れたのは20歳の男性2人で、親族らに救助されたあとに病院に搬送されたが、その内1人は死亡が確認された。もう1人は意識があるという。2人は親族と知人を含めた15人ほどのグループで、海開き前の海水浴場に遊びに来ていたという。
きのう新聞配達員の男性がヒグマに襲われ死亡した北海道福島町では、きょう新たな目撃情報があった。さらに専門家と現場を歩くと、クマが移動した跡が見つかった。
きのう新聞配達員がクマに襲われて亡くなった北海道福島町では、きょうもクマの目撃情報があった。今月10日をはじめ住宅街での目撃が続いている。亡くなった男性は母親と2人で暮らしていて、新聞配達のかたわらコンブ漁のアルバイトで生計を立てていたという。民家の庭先でクマに襲われた男性は、そのまま数十メートル先の草むらまで引きずられた。現場を調査した野生動物被害対策クリニック北海道の石名坂豪代表は、「それなりに警戒心があるヒグマの一般的な行動」と指摘した。現場の脇にあった用水路の先には大きな動物が移動したような跡があり、その先は山につながっていた。クマの人身被害は全国で多発しており、栃木県那須塩原市でクマに襲われ九死に一生を得た男性がその一部始終を語った。
今月6日、栃木県那須塩原市の別々の場所で男性2人が相次いでクマに襲われた。事故で重傷を負った男性が、番組の取材に応じた。男性はクマタカの写真を撮りに山へ入ったところ、体長1.7mほどの子連れのクマに襲われた。頭や足など51針を縫う重傷を負い、6日間の入院を余儀なくされたという。最初に攻撃を受けた頭部には、生々しい傷跡が残っていた。男性はクマに左足のふくらはぎをかまれた状態で応戦したが、なすすべはなかったという。男性が大声を上げた時にクマが一瞬スキを見せたため、間一髪逃げ出すことが出来た。一方、2011年からクマの人身被害がゼロの自治体がある。夏の避暑地として人気の長野県軽井沢町は、クマと人間の生活圏がとても近い地域。今月に入り10件以上クマが目撃されているが、クマと人の衝突を避けるのに効果をあげている取り組みがあった。
NPO法人ピッキオの井村潤太さんは、クマ対策の特別な訓練を受けた「ベアドッグ」と共に軽井沢のクマ対策を行っている。ベアドッグはクマが人の生活圏に近づいた際、森の奥へと追い立てる役割を担っている。1度捕獲したクマに付けた発信機を頼りに、パトロールが始まった。クマの気配を察知したベアドッグは、暗闇の奥に向かって吠え立てる。このような取り組みで、きのうは2頭のクマを森へ返した。井村さんは「今は猟師さんも減って、人に追いかけられた経験をするクマがいない。クマ側に人が怖い、犬が怖いと学習させる機会が必要になってくる」などとコメントした。
死亡事故が起きた北海道では、制度ができてから初めて「ヒグマ警報」が出された。東北や北陸、長野でもクマの出没に関する警報や注意報が出されている。夏休みになるが、旅行や外出の前に自治体のホームページなどで情報を確認すること。
台風5号は現在小笠原近海に位置していて、ゆっくり北上する見込み。伊豆諸島と小笠原諸島は、あすにかけて高波が予想されている。台風はあすには関東地方に勢力を強めながら近づき、東北地方の太平洋側に位置する予想。雨だけではなく波や風も強まるため、沿岸部は特に注意が必要。その後北上し台風本体の雨雲が北海道を直撃するおそれがあり、土砂災害に警戒が必要。予想図では台風が北上したあとも気圧の線が狭くなっていて、南風が強く吹くことが予想されている。湿った空気が流れ込むために雨雲が発生しやすく、さらに寒冷渦という強い寒気が大陸から近づいてくるため、雨雲が雷雲に発達しやすい状況になる。週半ばもゲリラ雷雨により道路が冠水するおそれがあり、不安定な天気が続く。東日本、西日本、北海道は週の前半大雨に警戒が必要。
全国の天気予報を伝えた。関東甲信は次の週末に梅雨明けする予想。
「大谷マウンドでエンジン全開!」、「夏一番乗り&“胸熱”選手宣誓」、「プロ野球全試合」など、スポーツのラインナップを紹介した。
オラクルパークでジャイアンツとドジャースが対戦。8年ぶりに7連敗中のドジャースは、大谷翔平が今季5度目の先発登板。先頭バッターを159キロのストレートで三振に打ち取ると、次のバッターには球速を徐々に上げていき161キロのストレートで三球三振。3人目からは低めのスライダーで三振を奪い、三者連続三振を決めた。2回も無失点に抑えると、投手復帰後初めて3回のマウンドに上がった。大谷は3回36球4奪三振無失点と好投し、チームの連敗ストップに貢献した。
来週、大谷が先発出場するオールスターに先駆けて若手有望選手のオールスター「フューチャーズ・ゲーム」が開催される。そこに注目の二刀流選手がいる。マリナーズのドラフト1巡目、ピッチャーのサインチェは両投げの二刀流。現在マイナーリーグでプレーしていて、最速左投げが153km/h、右投げが159km/h。元々は左利きだったが、オランダのプロ野球でキャッチャーをしていた父に憧れて右投げを練習した。浅尾美和は「バレーボールでも両打ちってなかなかいなくて珍しい」などとコメントした。