NHKニュース7 (ニュース)
きょうも各地で随意契約の備蓄米が販売された。小泉農相は令和3年産・2年産の備蓄米計20万トンを随意契約で追加放出する方針を明らかにした。放出による全体の価格への影響について、専門家は「備蓄米が出回りきっていない状況での放出に、強く価格を押し下げる効果が今すぐ見込めるかは疑問」とした。農林水産省は追加放出する方針の一部の備蓄米の購入申請をあすから受け付けることにしている。
備蓄米は10年に1度の深刻な不作などに対応できるように約100万トンが備蓄されていた。今回の放出が完了すれば残りは10万トンになる。備蓄米の仕組みのきっかけとなったのは冷害でコメが大不作となった1993年。小泉農相は、過去の事例を考えると10万トンで十分対応できる水準だとしている。