NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
独裁的なアサド政権が崩壊し暫定政権が発足したシリアを国連の特使が訪問した。特使はシリアの再建に向けて欧米などが旧政権に科していた経済制裁については解除する必要があるという認識を示した。アサド政権の崩壊から15日で1週間。シリアでは市民が徐々に元の生活に戻る様子も見られている。旧政権の支配下にあった北部の主要都市アレッポでは休校となっていた学校が再開され、久しぶりに登校した生徒たちが友人との再会を喜び合っていた。こうした中、国際社会によるシリアへの関与も加速していて、15日、国連でシリア問題を担当するペデルセン特使が首都ダマスカスを訪問した。ペデルセン特使は記者団の取材に対し、少数民族などを含むあらゆる勢力が参加する形で新しい国造りを進めるよう暫定政権側に求める考えを示した。暫定政権を率いるシリア解放機構について国連や米国などはテロ組織に指定しているが、ペデルセン特使は旧政権に対して欧米側が科している経済制裁については解除する必要があるという認識を示した。