首都圏ネットワーク わたしの夏
首都圏各地の夏の人気スポットやユニークな夏休みの過ごし方を紹介。栃木県大田原市のなかがわ水遊園ではゴーグルを装着した子どもたちが体長2メートルにもなる魚、ピラルクーなどアマゾン川に生息する生き物たちといっしょに水族館の水槽を泳いだ。鎌倉五山の1つ、建長寺ではNPO法人が企画した2泊3日の合宿で小中学生たちが早朝6時に坐禅を組んだ。寺の掃除も子どもたちの仕事。朝食は肉や魚を使わない精進料理。食事の最後は寺の作法にのっとりおわんに茶を入れてたくあんで拭いながらごはん粒1つ残さず食べた。階段を下りて子どもたちが向かったのは埼玉県春日部市にある世界最大級の地下放水路「首都圏外郭放水路」だ。大雨の際に川から水を集めて氾濫を防ぐために造られた。水をためる巨大な空間にそびえる59本の柱。その様子から地下神殿と呼ばれている。都心から1000キロ離れた世界遺産の小笠原諸島父島で、千代田区から校外学習で訪れた子どもたちが険しい山道を進んだ。たどりついたのは太平洋戦争中の大砲が置かれた場所。さらに撃墜されたと見られるアメリカ軍の爆撃機の一部も。本土防衛の拠点だった小笠原に残された戦争遺跡を見て当時の様子に思いをはせていた。日本一高いビルを擁する麻布台ヒルズにある緑地エリアで親子連れを対象に開かれた自然観察会が開かれた。緑や生き物に触れ合う子どもたち。最後に子どもたちは「はがき」の起源になったとされるタラヨウの葉を採取。傷をつけると黒くなる特徴があり竹串を使って家族にメッセージを書いた。