太陽が生んだカレンダー

2025年2月23日放送 18:02 - 18:12 TBS
世界遺産 シリーズ企画 第3弾 世界を変えた星と時計

メキシコの「古代都市チチェン・イツァ」には最盛期には5万人が暮らしていたとされる。敷地内にあるドーム型の建物は天文台で太陽や星を観測したと考えられている。マヤの人たちが太陽の動きを理解していたとわかる痕跡が残っている。湖の入口から太陽光が差し込むようになっており年に2回垂直に光が差し込むように作ったとされる。高さ24mのピラミッドは巨大なカレンダーとなっており、4つの斜面にはそれぞれ91段の階段がつくられており、全部で364段。さらに頂上を加えると365段となる。階段には農耕の神様「ククルカン」の頭がつくられている。太陽の光が作る影がククルカンの胴体を作り出す。マヤの人々は太陽の動きで季節を知り、主食であるとうもろこしの収穫などを決めていた。
時を知る世界遺産はイギリスの「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」など世界中に存在する。古代では太陽の動きを知ることが権力の象徴であった。エジプト、ラムセス2世が作ったアブ・シンベル神殿の一番奥は太陽の光がほとんど入らない所にはエジプトの神々の横にラムセス2世が設置されており年2回、太陽光が差し込みラムセス2世を浮かび上がらせる。もっと細かい時を知りたいという願いを叶えたのがインド・ジャイプルにある天体観測施設。高さおよそ27mの日時計の影が曲線部分に落ちることで時を知ることができる。さらに曲線には目盛りが描かれている。マハラジャは占星術を用いて国を司った。


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