列島ニュース (鹿児島局 昼のニュース)
県は、奄美大島などに生息する2種類のカニについて絶滅のおそれがあるとして、新たに県の「希少野生動植物」に指定したと発表した。新たに県の「指定希少野生動植物」となったのは塩分濃度の高い泥質干潟に生息するコウナガカワスナガニと、洋梨のような甲羅をしていることからその名がつけられたヨウナシカワスナガニの2種類。いずれも甲羅の幅が5ミリ程度の小さなカニで奄美大島や加計呂麻島の川などに生息していて、県外では沖縄県にも生息している。県は河川改修などで生息域・個体数とともに減少し県の「指定希少野生動植物」に指定し保護を進める。今回の指定によって、県は無許可での捕獲を禁止できるほか違反した場合に最高で1年以下の懲役または50万円以下の罰金を課すことができる。鹿児島県自然保護課の川瀬翼課長は鹿児島県の生物多様性を守るために指定。生息地を守れるよう取り組み進めていきたいとコメント。