ひるおび (ニュース)
トランプ大統領は、就任初日、26本の大統領令に署名。覚書などを含めれば46本に署名。本来執務室で行うはずの大統領令への署名を支持者の前で行う異例のパフォーマンスを見せたトランプ大統領。署名内容のテーマについて、1つ1つアナウンスするようスタッフに指示。マイクで叫んだり、自身のサインを観客にどや顔で披露したりする場面も。公開署名を終えると、使用したペンを支持者に投げこむなど、最後までトランプ劇場を演出。その後も執務室で続く署名ラッシュ。前大統領が執務室の机に手紙を残すことは、引き継ぎの伝統。トランプ大統領は、中身を確認せず、そのまま机の端に置いてしまった。中林氏は大統領令を見せるようになったというのは本当に近年の動きで、トランプ氏の支持者がこういったことを求めているのではないかなどと指摘。この日に関税をかけるという大統領令に署名しなかったことで支持者から非難轟々だったという。そのため関税についての大統領令も内部での取り決めの日よりも前倒しで進めると発言してしまったのではないかとのこと。
大統領令とは、大統領が各省庁に出す命令や権限、政策をすぐに実行に移せる大統領の強力な武器。法的な拘束力、議会の承認不要、通商、移民政策、環境規制など幅広い分野に及ぶ、署名する大統領令の数に制限なし。中林氏によると、裁判所の判断で差し止めの可能性もあるし、予算に関わるものは議会の予算措置がある。署名した主な大統領令は「WHOからの脱退」。トランプ大統領は、これまでもWHOの負担の公平性について疑問を呈してきた。これに対し、WHOは「遺憾に思う」と声明を発表。中林氏は「トランプ氏はコロナ禍で2020年の再選をはばまれた、中国ウイルスとも呼んでおり、WHOのガバナンスに懐疑的」、海野氏は「トランプ氏は新型コロナ対策など公衆衛生に対する関心が低いので、お金を負担したくない」などと分析した。