宇都宮 LRT開業1年 新たな”目的地”を

2024年9月2日放送 18:30 - 18:36 NHK総合
首都圏ネットワーク (ニュース)

宇都宮市などで開業したLRT(次世代型路面電車)は先月26日に開業から1年を迎えた。利用者の数は事前の予測を3割ほど上回っている一方で、将来的には沿線に新たな目的地を作り出していくことが求められている。宇都宮市に住む女性はLRTの開業を見越しておととし、沿線の地区に引っ越してきた。職場への通勤に子どもの保育所の送迎と、開業以来、毎日のようにLRTを利用している。車が中心の宇都宮市でマイカーがなくても生活に困ることはないと言いる。開業から1年で市民に定着したLRT。累計の利用者数は開業前の予測を大きく上回って500万人に達しようとしている。沿線には工業団地や学校が建ち並び主に通勤や通学の手段として利用されているが課題もある。休日の行き先が大型のショッピングモールに集中しており、長期にわたって安定した需要を見込むためには多様な目的地を生み出していくことが欠かせないと宇都宮市は考えている。
宇都宮市が沿線のまちづくりの成功例と見ているのが18年前に全国で初めて本格的にLRTを導入した富山市の取り組み。駅から歩いて5分ほどの場所に広がる歴史的な町並み。江戸時代に海運で栄えた街は今、おしゃれなレストランや著名な作家のアトリエが建ち並ぶ食とクラフトのまちとして人気を集め多くの市民や観光客がLRTに乗って訪れるようになった。この地区のまちづくりを進めたのが地元で酒造会社を営む桝田隆一郎さん。桝田さんはLRTの導入をきっかけに地域の人たちを巻き込み古民家の再生やテナントの呼び込みに民間主導で取り組んできた。この夏のお盆休みだけでもおよそ2000人が訪れ富山市のLRTを代表する目的地の1つになっている。こうした取り組みは宇都宮市でも動きだしている。LRTの沿線に住む直井修一さんは地区にたたずむ中世の城跡を観光やまちづくりに生かせないかと考えた。城跡には当時の堀の形がそのまま残され歴史ファンから高い評価を受けている。ただ、交通アクセスが悪く近くをLRTが通るまでは知る人ぞ知るスポットにとどまっていた。直井さんたちは沿線に建ち並ぶ工場にも訪れ複数の工場の見学ツアーなどが開けないか検討を始めている。新たなまちづくりの手段として導入されたLRTは地域の人たちを巻き込みながら少しずつ宇都宮市の姿を変えようとしている。宇都宮市も平石停留場の前にスケートボードなどのアーバンスポーツができる総合公園の整備を進めており、ここにも期待が集まっている。


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ライトレール・トランジット宇都宮(栃木)富山市(富山)宇都宮市飛山城史跡公園

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