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家電量販大手のノジマが、パソコンメーカー「VAIO」を買収する。ノジマは、投資ファンド「日本産業パートナーズ」などからパソコンメーカー「VAIO」の株式のおよそ93%を取得して、子会社化することを決めた。買収額は112億円。来年1月に手続きを完了する予定で、社名やブランド名は変更しない方針。ノジマとしては、自社の営業網などを活用しながら、パソコンの販売拡大につなげるねらいがあるものとみられる。「VAIO」は元はソニーのパソコン事業で、デザイン性の高さなどから一時は高い人気を誇った。ところが、スマホの普及や海外勢との競争で業績不振が続き、2014年に投資ファンドなどに売却されて独立した。その後は法人向けを中心に事業を展開している。国内パソコン市場のシェアを紹介(2023年度)。NECと富士通は、中国のレノボグループと合弁会社や事業統合を実施。東芝は。台湾のホンハイ精密工業の傘下に入ったシャープに事業を売却。日本の主なメーカーは、VAIOとその他に含まれているパナソニック、セイコーエプソンなど僅かなシェアにとどまっている。こうした状況について、MM総研・中村成希研究部長は「日本メーカーはかつては軽くて薄いなど強みがあった。今は基本ソフトやパーツに違いがなくなり、部材を安く調達できる海外メーカーとの競争で淘汰が起きている」とコメント。