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山口県光市の大和地域では、この春から4つの小学校が1つに再編され、新たに大和小学校として開校した。その新しい小学校の校歌を作詞・作曲したのがシンガーソングライターの川嶋あい。ヒット曲「明日への扉」や卒業ソング「旅立ちの日に」などで知られている。先月、小学校で行われた開校式に川嶋あいも駆けつけ、子どもたちの門出を祝った。川嶋は子どもたちに校歌に込めた思いを「4つの校歌を終わらせるんじゃなくて命をつないでひとつにしていく。そんな気持ちを込めて校歌を作らせてもらった」と語った。開校式を終えた川嶋あいに校歌について聞いた。大和小学校の校歌「光る明日へ」の歌詞には子どもたちが考えた言葉のほか、地域の方から寄せられた郷土の誇りが盛り込まれている。光市は日本初の内閣総理大臣・伊藤博文の出身地。地域で親しまれる敬称「藤公」も歌詞に盛り込んだ。福岡市に生まれた川嶋あいの光市との出会いは16歳の夏。音楽の夢を誰よりも応援してくれた最愛の母親を病気で亡くしたすぐのことだった。川嶋は光市に1週間ほど滞在。そこで過ごした時間が寂しさや孤独感を癒やしてくれたという。1000回を目標に路上ライブを重ねていた川嶋は光市からもう一度前を向いて歌い続け、歌手になる夢を実現させた。川嶋は校歌を「自分にあきらめないで希望はどんなときにも僕の中で生まれる」という言葉で歌詞を結んだ。川嶋あいは「今いる場所で見上げる空を、ぜひふるさとの情景と重ね合わせながら、また一歩踏み出してもらえたらなと」などと話した。