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きのう、山梨県庁で、富士山登山鉄道に反対する地元住民らの代表と県側が意見交換した。富士山登山鉄道は、富士山のふもとから5合目まで、現在は富士スバルラインがある道路上に、次世代型の路面電車「LRT」を導入する構想だ。車の通行をなくすことで、排出ガスを軽減できるほか、完全予約制にして混雑緩和にもつながるという。事業費は1400億円かかると想定されていて、反対する会は先週、約7万人の反対署名を県知事に提出した。きのうの意見交換は、初の対面で行われ、約3時間に及んだ。長崎幸太郎県知事は、自然に手をつけるなという話はどこまで許されるのか、線引きをしなければこの議論は進まないなどと主張した。費用負担については、県はこれまで、鉄道会社と投資を分担することで、公的負担は小さくなると例示している。両者は、来訪者数の抑制については必要とのことで一致した。意見交換後、反対団体は、孫の代まで借金を背負わすことになる、ここで止めないといけないなどとし、長崎知事は、知識・経験をもらいながら進めていきたいなどとした。県は年内にも構想の具体的な方針を示す考えだ。