巨人軍オーナー

2024年12月28日放送 15:38 - 15:54 NHK総合
BS1スペシャル 独占告白 渡辺恒雄〜戦後政治はこうして作られた 平成編

平成期の渡辺氏には政治記者、新聞経営者の他に読売巨人軍のオーナーとしての顔を持っていた。平姓8年にオーナーになると絶大な影響力を持つようになる。巨人について読売新聞にとっても大きな存在だと話す。球団経営者の顔をよく知るのが巨人の代表を勤めていた山室寛之氏は野球協約の勉強をするなどその仕事っぷりに驚いたという。この野球協約の知識を発揮したのが2001年横浜ベイスターズの株が譲渡される際、一度はニッポン放送に決まるがその親会社はヤクルトのオーナーであるフジサンケイグループで両方を支配することになるのではないかと渡辺氏が主張し、白紙撤回されたという。
球団オーナーとしての渡辺氏を注目を集めたのが球界再編問題の時で1リーグ制の流れが加速していき、渡辺氏は1リーグにした方が良いと話す。渡辺氏は巨人・阪神は儲かる球団でみんな当たるようになれば球界全体でもうかるようになると考えていた。一方で選手会は1リーグ制に激しく反対しており、渡辺氏は記者陣に「無礼なことを言うな。分をわきまえなきゃいかんよ」など発言し、様々なメディアが報じて1リーグ制への流れは失速した。発言について当時を振り返り渡辺氏は腹は立ったが、野球に対する関心が高まり巨人の収入は減らないと話す。またあの時記者が「選手がオーナーと会って談判してやっつけると言ってますよ」と言ってきてそれに対しての返答し利用されたなど話した。引っ掛けのような質問するなどこれもまたマスメディアの一面と同意した。山室氏は当時既に球団代表から退いていたがこの発言から渡辺氏を案じていて「たかが選手」のところだけが切り取られて気の毒だと思ったやただもう少し野球という深みを把握していればあの発言は出なかったと思うなど話した。
御厨氏は経営者の視点とファンの感情との乖離が今回の騒動が背景にあったと分析する。渡辺氏は騒動を振り返りあれだけ反対で潰されてやられるとね面倒くさくなる、もう勝手にしやがれと手引きしちゃったねと話した。一方ででこでもぶつかるようにした方がプラスだなという気は今もしていると話した。


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