国会中継 (ニュース)
農林中央金庫が外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上したことを受け、要因・背景を検証してきた国の有識者会議は、きょうの会合で提言を盛り込んだ報告書を取りまとめた。報告書では、農林中金の運用方針の意思決定機関である理事会のメンバーに、運用に詳しい外部の専門家を加えられるよう、今の法律で禁止している「理事の兼業」を認めることを求めている。また、運用対象が特定の金融商品に偏らないよう、リスクを分散させるとともに、農業分野への融資をさらに拡大できるよう制度の見直しを行うことを提言している。報告書を受け取った江藤農相は法改正を進める考えを示した。農林水産省は報告書を受けて農林中金に組織や運用体制の見直しも求めていく方針。