クローズアップ現代 #4942 私の年金足りますか?女性の“老後リスク”にどう備える
7年前に創業した従業員100人のIT関連のグループ企業は当初、全員がパートだったが、今では4割が正社員・契約社員として厚生年金に加入している。力を入れてきたのがキャリアアップの希望調査。この日はパートからの昇格を希望している女性の面談が行われた。女性は来年から契約社員として働くことが決まり、新たに厚生年金にも加入する。厚生年金の保険料は企業と従業員が半額ずつ支払う。加入する従業員が増えれば、企業の保険料負担も重くなる。この企業が負担する保険料は年々増加。契約社員と正社員38人分、年間約560万円にのぼる。一方で会社の売り上げも上昇を続けていて、昨年は年商4億円に達した。それを可能にしたのが大きな仕事を任せられる社員の増加。現在、正社員の長田美咲さんはパートで入社した当時の収入は月9万円。子どもの教育費だけでなく、老後の備えにも不安があったという。4年前、正社員となり、今ではフルタイムで働いている。11人が所属する事業部のマネージャーに就任、予算規模の大きいプロジェクトを任されるまでになった。現在の月収は25万円あまりになったという。高い利益が出せる仕事を担う人材が増えれば企業は成長する。社長の井上拓磨さんは従業員の待遇改善が不可欠だという。