イット! ソレってどうなの?
自民、公明、立憲民主などの賛成多数で、年金改革法案が衆議院を通過した。日本維新の会は議論が不十分だと訴えた。厚生年金の積立金を活用した基礎年金の底上げが最大のポイント。厚労省の試算によると、年齢によって増える受給額に差はあるが、男性は62歳、女性は66歳まではプラスになる。一方で現在63歳以上の男性や67歳以上の女性は今より受給額がマイナスになる。厚生年金の受給額が減る場合は緩和策も盛り込まれている。シニア世代からは憤慨の声が聞かれ、プラスになる現役世代からも、今の段階で就職氷河期世代をどうにかしてほしいとの声が聞かれた。智田解説委員長は、就職で苦労した世代を下支えしようという考え方は評価できるが、今後年金財政が苦しくなった時に同じようなやり方がとられるのではという懸念もあると指摘した。年金改革法案は今国会で成立する見通し。