広がる“プラスチック汚染” 条約交渉の焦点

2024年11月27日放送 14:50 - 14:59 NHK総合
時論公論 (時論公論)

急激にプラスチック汚染が広がる中、25日から韓国・プサンでプラスチックに関する条約を作るための政府間交渉が始まった。
プラスチックはこの半世紀ほどの間に爆発的に広がった素材。急激な生産・消費の拡大に伴って廃棄物も増加。環境中に流出するプラごみは年間2200万トンと推計されている。プラスチックは燃やせば温暖化対策に逆行、街なかに捨てられると一部は海に流れ込む。プラスチックは紫外線や波などで小さくなっても分解されず、マイクロプラスチックになり世界に拡散。すでに、大気・水道水・ミネラルウォーターからもマイクロプラスチックは検出され、体内からも検出の報告が相次いでいる。
こうした中、プラスチック汚染を食い止めようという機運が高まり、2019年に「2050年までに海洋プラの追加的な汚染ゼロを目指す、大阪ブルー・オーシャン・ビジョンがまとめられた。2022年に条約を作るための政府間交渉を024年末までに完了する目標が決議され、今回最終となる5回目の交渉が韓国で始まった。生産量削減目標が交渉の焦点になっていて、交渉は今回が最終回だが条約文書の見通しは立っていない。
OECDの報告書では、2040年までにプラスチック汚染を終わらせるにはすべての国が廃棄物管理に加えて、生産・使用も厳格に規制する必要があるとしている。専門家は「2050年追加的な海洋プラ汚染ゼロには、2035年までに世界でプラ廃棄物の流出を32%減らす必要がある」と見積もっている。プラスチックの大幅削減には拘束力のあるルールが世界全体で必要で、並行して代替品への転換も求められる。


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九州大学国際連合国際連合環境計画欧州連合経済協力開発機構プサン(韓国)磯辺篤彦

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