首都圏ネットワーク (ニュース)
物価高騰が続く中、生活の苦しい世帯などに無料で食料品を提供する活動にも影響が出ている。食料品の支援を行う団体は年末年始を迎える今の時期に支援の必要性が高まっているとして支援への協力を呼びかけている。練馬区できのうNPO法人が行った食料品の無料配布には事前に申し込んだおよそ70人が集まった。訪れた人たちは個人や企業から寄付された米やレトルト食品を受け取っていた。こちらは、ひとり親世帯や単身者に食料支援を行っている八王子市のNPO法人。12月は冬休みで給食がなくなることや年末年始で短期の仕事が減ることなどから1年の中でも支援の必要性が高まる時期。しかし食料品を保管する棚は物価高騰が続く中で個人や企業から寄付される食料品が減少している。特に不足しているのは冬休みなどに需要があるレトルト食品や缶詰などでNPO法人が購入量を倍以上に増やし穴埋めしている。それでも支援の量を減らさざるをえない事態になっていて今月、ひとり親世帯に送った食料品のセットはふだんよりも1割余り少なくなっているということだ。各地のフードバンクが加盟する協議会は今月から来月にかけて全国の子どもがいる困窮世帯およそ4万5000世帯に対し集中的な食料支援を行っている。しかし6割以上の団体で食料品の寄付が減っており個人や企業に支援への協力を呼びかけている。全国フードバンク推進協議会では食料品の提供や資金の寄付を呼びかけている。