NHKニュース7 (ニュース)
横浜市で開かれていたTICADはきょう、横浜宣言を採択し、閉幕した。石破首相は期間中、34人との個別会談や、民間企業が参加するイベントでの演説などを重ねた。TICADに合わせて開かれたイベントでは日本のアニメや漫画などに関連するビジネスを、アフリカで展開する可能性を探った。横浜宣言では、日本とアフリカを共に解決策を見いだしていくパートナーと位置づけている。その上で、食料の安定供給に向けた農業システムを強化し、安全安心で信頼できるAIの開発や、利用を促進するとしている。さらにアフリカと周辺地域との連結性を強化し、輸送や物流インフラへの投資を加速することなどを盛り込んでいる。そして、民主主義と法の支配がアフリカの持続可能な開発の柱だとして、平和と安定の構築に日本が寄与していくとしている。石破首相周辺は、相手国の文化や歴史を把握して丁寧に向き合い、距離を縮めていくのが石破流だと話している。あすは韓国、来週にはインドとの首脳会談が予定され、石破総理としては活発な首脳外交を通じて、政権浮揚の足がかりとしたい考えだ。ただ、自民党内では、臨時の総裁選挙を実施すべきかどうか、議論が続いている。秋以降も腰を据えて、内外の課題に取り組む環境を整えられるかは、総裁選挙を巡る議論の行方が鍵となりそうだ。