午後LIVE ニュースーン 旬の番組 テイスティング
古来、交通の要衝であるその海は船の事故が多発する世界有数の難所だった。20世紀、橋が渡されたものの人口の急増で2時間待ちの大渋滞。ひっ迫した交通を救うために浮かび上がったのは150年間実現していない計画だった。この海峡に海底トンネルを作り、鉄道を通す。世界のゼネコンが尻込みする工事に挑んだのは“鋼鉄の男”と呼ばれた物静かな日本人だった。この日、海は荒れていた。しかし潮の流れを読むスペシャリスト・伊藤一教は「夕方、潮は収まる。明日がチャンスです。」と断言した。この2年半、観測を続けてきた伊藤の確信だった。作業の段取りが全員に伝えられていく。夕方6時、作業閣議完了。翌朝、伊藤の読み通り海は静まり返った。放送はあさって30日(土)に総合テレビよる7時30分からの放送。