みみより!解説 (みみより!解説)
本日のテーマは、日本版ライドシェア。ドライバー不足によりタクシー配車が難しくなる中で移動困難を解決しようと去年4月に開始した。一般ドライバーが客を乗せて運転できるようにする。タクシー会社が運営主体となっていることが特徴。3月16日時点ですべての都道府県で少なくとも1地域は導入された。ライドシェア1台1時間あたりの運行回数は札幌市などで約1.7回、東京23区などで約1.5回。課題は地方のライドシェアの脆弱な受け皿であること。規模の小さいタクシー会社が担い、ドライバーが数人の場合もあり、夜間に営業を取りやめる会社も出ている。そのため、配車依頼に十分応えられない。制度自体に指摘もあり、運行できる時間帯の拡大や他業種への拡大を求める声で上がっている。広島・安芸太田町のライドシェアは、30キロ近く離れた中堅のタクシー会社が運営を担っている。中山間地域の受け皿が不足するのであれば近隣の比較的大きな会社がカバーするモデルケースとして注目できる。このほか、国土交通省はバスや鉄道事業者がライドシェアを担えるか検討を進めている。今月、実証事業計画が示され、タクシー事業の許可を取るなどして兵庫・豊岡市、鹿児島・指宿市などで5つの事業者が運行する。指宿市ではグループ会社のホテルの従業員がドライバーとして検討される。