20日、ウォール・ストリート・ジャーナルがアメリカ側がウクライナに和平案を提示して、ウクライナ側が回答を迫られていると報じた。それによると、クリミアのロシアによる併合をアメリカが承認することや、NATOへのウクライナの加盟を認めないことなどの内容が含まれている。トランプ政権は停戦に向けた協議に前進がみられない場合、仲介をやめる可能性も示している。進まない停戦協議に苛立ちをみせて、ロシアとウクライナの双方に歩み寄りを求めてきたトランプ大統領。そのアメリカがウクライナに示したという和平案の内容が報じられたことについて、ゼレンスキー大統領は「正式な提案は聞いていない」などと話している。そして、まずはロシアが無条件の停戦に応じるべきだと強調した。フィナンシャル・タイムズは、プーチン大統領がアメリカのウィトコフ特使に対して、現在の前線で侵攻停止する案を示したと報じている。ロシアはこれまでクリミア半島に加えて、4つの州全域の領有権を主張してきたが、いずれも完全に掌握することはできていない。ホワイトハウス報道官は22日、ウィトコフ特使が今週後半にロシアを訪れると発表した。
URL: http://www.wsj.com/