是枝裕和監督 最新作「箱の中の羊」舞台裏

2026年5月23日放送 5:36 - 5:59 フジテレビ
週刊フジテレビ批評 (週刊フジテレビ批評)

カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に選出された映画「箱の中の羊」の是枝裕和監督に渡辺アナがインタビュー。完成前に劇場で予告が流れるほど、公開までの期間が短く、ホッとしていると語った。撮影は天気にも恵まれ順調だったが、編集に少し時間がかかった。編集前の映画も見た人たちは作品の印象が変わったと話していたという。見えているものの奥に何を感じるかが一番大事で、そこに一番人間の人間らしい部分があったよねという問いかけのような映画と語った。大悟&綾瀬はるかが演じる息子を亡くした夫婦がAIヒューマノイドを迎え入れる近未来を舞台にした映画。綾瀬は2015年公開の映画「海街diary」に出演。所作が美しく、たたずまいが昭和にいた日本の女優さんという印象を持った。もう1回やりたいとお互いに話していて、今回は宛書で脚本を書いたという。異質なものをどう組み合わせるかが全体のテーマで、役者でない人を探した結果、夫役は千鳥・大悟になった。息子となるヒューマノイドを演じるのはオーディションで選ばれたくわ木里夢 。中国で生成AIを使った死者の甦りビジネスがあると知り、社長に会って色々見せてもらって脚本を書いた。映画のテーマは「AI」ということで、AIに質問を考えてもらった。Q.是枝監督の映画には答えを出さない優しさがあるように感じます。それは意識していますか?。是枝監督は「これが正しい答えである」ということを提示するのが映画の役割だと思っていない。映画の終わりで何かが終わるのではなく、映画の終わりで何かが始まる映画が好き。そのためには答えで終わるよりは問いで終わった方が続いていく。AIに映画観とか人生観があるわけじゃないので、そこからは対話は生まれない。AIを使うとみんな似てしまい、背負ってきた人生のゆがみも含めて凸凹した部分がならされてしまわない方がいい。そこには抗いながら、その無駄を楽しめるものづくりをしていく。写真の出現によって絵が先に進む、それは僕らの仕事も同じ。劇場公開映画がどうあるべきなのか、配信が隆盛のときに考え続けないといけないなどと答えた。


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