モーサテ (ニュース)
ニューヨーク証券取引所から東海東京証券アメリカ・武井章浩さんが解説。3日のニューヨーク株式相場について。米国製造業の減速を示す経済指標などを受け、大幅に値下がりした。特に下げたのは品質問題が尾を引くボーイング。アナリストが投資判断を引き下げたことで、先週金曜日に史上最高値をつけていたダウを押し下げた。エヌビディアを筆頭に半導体銘柄の下げが目立ち、ナスダックは3%以上下落。9月は歴史的に株価のパフォーマンスが悪い月。市場は神経質になっていて、不安定なスタートになった。8月のISM製造業景気指数は、好不況の分かれ目となる50を5カ月連続で下回った。新規受注や生産は速いペースで縮小。今週の主役は8月の雇用統計。金融当局の焦点は、急速に鈍化しているインフレから、米国の雇用状況にシフト。今月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、4年半ぶりの利下げが見込まれている。雇用者数の伸びが予想以上に上回れば、0.5ポイントの利下げの可能性が弱まり、株価に影響が出ると市場は見ている。