今夜はナゾトレ 世界遺産熊野古道&国宝彦根城大調査
「彦根城に破風が多い理由は?」と出題。Aは「城を大きく見せる」、Bは「城の防衛力を高める」。正解はA。破風を天守の両端にもつけ横幅を広げ大きく見せる。山頂に巨大天守があるように錯覚させより大きく見せる効果がある。
1604年に徳川家康の命で築城を開始。目的は対立していた豊臣軍を監視するため。表門山道の石段は石段の幅を不規則にして足元を見させ敵の侵入を遅らせる。廊下橋は侵入した敵を橋ごと崩す落とし橋。「鉄砲戦に備え壁に入れたものは?」と出題。Aは「丸太を積んで壁にした」、Bは「無数の石を入れた」。正解はB。石同士の間に隙間があると鉄砲の攻撃力が四方八方に分散する。
400年前の姿が残る天守。天守1階は戦時に武士が集結する場所。彦根城の狭間は外から見えない。天守3階には藩主が隠れる場所もある。関ヶ原の戦いの直後、豊臣家に備える拠点を急いで作る必要があった。「天守を2年で完成させた方法は?」と出題。Aは「他の城を解体して再利用」、Bは「大工以外の町人も総動員」。正解はA。彦根城近くにあった取り壊される予定の大津城を使用した。
玄宮園は1677年彦根藩4代藩主井伊直興により造営された。藩主が客を招き茶の湯や和歌などをいそしんだ。「庭園を美しく見せる工夫は?」と出題。Aは「屋根を高くした」、Bは「柱の位置をずらした」。正解はB。柱があることで視界を遮り景観の邪魔になるという。
明治6年に廃城令が発布され多くのお城が取り壊された。明治天皇が城の保存を勅命し日本の城で唯一馬屋が残る。能舞台は1800年、井伊直弼の父井伊直中により構築された。現在も能を開催している。「能舞台にある設備は?」と出題。Aは「音響設備」、Bは「照明器具」。正解はA。1983年舞台などの下から漆喰製の枡が発見された。