カンブリア宮殿 カンブリア宮殿 世界が注目!絶品の“海藻ベンチャー”
DEAN&DELUCA 六本木店に並ぶのはつばき鯛と筍のカルパッチョ。その鯛の上にのるのはとさかのりと呼ばれる赤紫の海藻。カレーで味付けしたチキンローストにはすじ青のりが。クリームにも青のりが練り込んであるという。厨房でも珍しい海藻を調理していた。和歌ひひじきととさかのりをケールに合わせたシャキシャキのサラダなどほかではない海藻を楽しめる。そうした海藻を販売し、急拡大しているのが、シーベジタブルという起業。その海藻はセブンイレブンでも。次々に売れてくのはすじ青のりを使用したインスタントのうどんや焼きそば。そこにもシーベジタブルのマークが。青のりをたっぷりにかけて仕上げる香ばしい磯の香りがそそる一品。シーベジタブル旋風は、広がりを魅せている。都内でも屈指の人気を誇るピザレストランのフォーピース。1、2を争う人気のピザはオカヒジキが山盛りのピザ。釜で焼き上げられた熱々のピザにたっぷりふりかけるのもシーベジタブルの海藻。香り豊かなすじ青のりとあつばアオサを使用している。健康的で他はない味わいが客を引き付けている。さらにピザ生地を揚げたおつまみのゼッポリーネにもあつばあおさがたっぷり。この店ではシーベジタブルの美味しさを知り、積極的にメニューに。
シーベジタブルの本拠地は高知県にある。直径26mの巨大な水槽の中では青々とした、すじ青のりが育っている。育てている海藻は何種類もあり陸上栽培をおこなっている。ミネラル豊富で、異物が少ない地下海水を使った栽培技術は、世界初で特許もとっている。環境にこだわり抜いた、シーベジタブルの海藻はそのまま食べられるほどクリーン。その共同代表は蜂谷潤。蜂谷は大学時代から海藻を研究してきた海藻のエキスパート。自ら全国の海を調査する一方で、世界でも珍しい植物のタネの胞子から海藻を育てる技術を完成させた。胞子から育てる事ができる技術がすでに30種類以上ある。そして蜂谷には親友ともいえる相手は共に共同代表の友廣裕一。9年前に友廣と蜂谷創業したシーベジタブルは今や全国に30以上の拠点を構え海藻の研究や栽培、加工まで行っている。