おとなりさんはなやんでる。 さよなら“男らしさ”!? イマドキ男子の育て方
「自分がそうなりたかった」との理由で息子を男らしく育てたいというタカ・トシ。pecoは、自分の大切なものを命がけで守るという理想を「男らしい」という言葉で象徴することを問題視。「息子は男らしく育てたい」という父親が多いのは、男らしいのは男性同士の間では評価されるから。企業や政治のトップには男が多く、そこで活躍してもらうために男らしさを重要視するという。
男の子がよくやる「戦いごっこ」。組み敷かれた子の多くは「本当は嫌だけど言えない」と感じているが、やられていた子は次第にやる側に回るようになり、もともと持っていた繊細な感覚を鈍化させていく。このことを「有害な男らしさ」という。強さや優位性のへの過剰な執着、優しさや弱さの否定、感情の抑圧、過剰な責任の引き受けなどの症状が出る。これを題材にしたドラマ「アドレセンス」が世界的に大ヒット。主人公の少年が友達関係やSNSを通じて女性蔑視や男性優位の考えに染まっていく様が描かれている。
「有害な男らしさ」に染まった男の子は自分の感情を言葉にしなくなる。灘中学校・高等学校(兵庫)では、ジェンダーの授業の一環で自分の感情をどう表現するかについて教えている。話すには安心感が重要で、日毎から感情を言葉にしやすい関係性を作っておく必要がある。専門家のオススメは、大人が楽しそうに会話する様子を子供に見せること。
