未来の暮らしに向けて 注目される宇宙林業研究

2024年11月11日放送 11:14 - 11:17 テレビ朝日
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人間が宇宙で社会を作るには、やはり生活拠点が必要になってくる。拠点を作るうえでも今回、木が注目されている。元宇宙飛行士で京都大学・土井隆雄特定教授と、一緒に研究をしている村田功二教授に話を聞いた。2人によると、木は約−100℃~約+100℃まで物性が変化せず、安定し断熱性が高いという。宇宙空間には、酸素も水分もないため燃えることも腐ることもなく、様々な実験から木は宇宙環境でも劣化せず長く使えるということだという。その木は将来、人間が生活することが期待される月などでもメリットがある。月の南極北極には水があるといわれていて、例えば空気を満たしたドームなどを作れば木を月で生やすことは可能になるそう。また、火星には二酸化炭素の大気があり、水もあり月よりも全体的に温度が高いことから、光合成によって人間に必要な酸素を作ることができるとし、月よりも木を育てる環境がいいのではとみている。宇宙空間でもメリットが多い木だが、育てるうえでも大きなメリットがあるよう。土井隆雄特定教授は「木の高さは重力に関係する。月の重力は地球の6分の1なので、月の木は地球の木と比べて6倍の高さに伸びるのでは。」と話していた。そうすると、1本の木からたくさんの材料が取れると期待している。今後の展望について、村田功二教授は「地下資源は枯渇するが、木は育てればなくならない再生可能資源。人間が長期的に月や火星などで住むうえでの居住空間作りに大きく役立つことを期待している。」と話していた。増田さんは「ミリ単位の厚さで作っていったものが、宇宙で役立っていくのはワクワクする気持ちになりました。」などとコメントした。


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京都大学住友林業村田功二土井隆雄黒田工房

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