新美の巨人たち 新美の巨人たち
村上隆さんは1962年に板橋区に生まれ幼い頃からマンガやアニメが大好きだった。東京芸術大学の日本画家に進学。指導教授は平山郁夫などの巨匠たち。31歳の時に日本画家博士号を取得。30代はコンビニで賞味期限切れのお弁当をもらってくるほど経済的に困窮する時期も。転機になったのは38歳。村上さんは新しい芸術概念を提唱した。それはスーパーフラット。これは印象派やキュピズムと並ぶ新しい芸術概念&芸術運動。日本の絵には西洋絵画のような遠近法がなく、奥行きのない2次元平面で表現されてきた歴史がある。それを村上隆はスーパーフラットと呼び日本の社会や文化までも指し示す言葉として提唱。これが世界進出への足がかりに。今日の作品にもスーパーフラット理論に基づく構図や描き方がみてとれる。