ザ・ノンフィクション 東京キッチンカー物語 25歳 夢を乗せた行き先 前編
この日石川さん夫婦が作るカレーの試食要員として友人たちが集まった。夫婦の勝負はキッチンカーの出展である。キッチンカー業界について夫の光洋さんは調べていくうちに面白い業界と感じたという。キッチンカーはオフィス街などに出店し一等地に出しているキッチンカーの売上はすごいことになっている。また売上がすごいお店のキッチンカーは車にもこだわっている。ある店の場合車両250万円、内装などに約150万円かかっている。石川さんたちの場合は月10万円でレンタカーを借りようとする。リース契約して納車までには3カ月から半年待ちとなっている。埼玉・久喜市の剣持雄太さんはレンタルから買い取った人の一人で店には極意を学ぼうと若者が訪れる。
キッチンカーの納車待ちの康法さんはいろんなことに挑戦してきたが大学は合わず辞め、上京して通信制の大学を卒業。手取り45万円の中で100万円以上を貯めるが自分で価値は決めたいというのがあり、キッチンカーを選んだという。メニューはタマネギカツレツ。友人に指摘されるまで母親のオリジナルとは気づかなかったが、ヘルシーメニューで他のキッチンカーと差別化できると考えている。2024年3月納車日当日を迎えた。車を停めるのは家から徒歩20分の所。そしてキッチンカーを飾付けを行って行くがサイズが異なっていて発注ミスと気付いた。
10日後、三重の実家に帰省した康法さん。タマネギカツレツの生みの親である母親は大工の夫を支えながらいろいろな仕事をしているアクティブな方で康法さんにはインパクトが絶対弱いなど強烈なアドバイスを行う。康法さんには2歳年下の弟がいたが交通事故で帰らぬ人になっていて、その日から母は忙しくしていたという。そして近所の人などを集めて試食会を実施し人気となっていて父は嬉しそうに、母は少し心配そうに見ていた。
康法さんさんはカツレツバーガーのキッチンカーを出店。早速全部のせの注文が入る。少し客足が途絶えるが諦めず待ち続け、2日目には客足が増えていく。3日目には完売に成功した。土地を貸してくれた店の人からは他にも中町などに駅があってそこもキッチンカーを欲していると教えてもらった。3日間を終えてちょっと楽勝に思ったなど話し祝杯をあげた。そして注文したバンズなどが家に届き、可能であればゴールデンウィーク中にさばきたいなど話す。