news23 (特集)
ことし中国で「日本軍岡9420部隊」とのタイトルの書籍が出版された。これは戦時中日本軍が東南アジアに置いた部隊の通称名だそう。岡9420部隊は、中国で細菌兵器の開発などを行う731部隊の関連組織だった。この本を中国の研究科と共に執筆したシンガポールに住むリム・シャオビンさん。日本軍がシンガポールを占領した1942年、岡9420部隊はシンガポールを本部として各地に拠点を設けた。シンガポールの医科大学を選挙して作られた岡部隊の本部。表向きの目的は感染症の予防などの研究だったが、ウラでは細菌兵器の開発が行われていたと指摘されている。致死率の高いペスト菌の実験を繰り返す中で、部隊に多くの犠牲者が出ていたこともうかがえる。リムさんは細菌兵器がガラス工場で作った容器に詰められ細菌爆弾になったと見ているそう。最大800人を超える隊員が所属していたとされる岡9420部隊。近年隊員の氏名や本籍が記された留守名簿が公開されるなど日本でも実態解明に向けた研究が進んでいる。留守名簿を発見した専門家は731部隊とは異なる岡部隊の特徴として20人以上の台湾や朝鮮半島出身者が動員されたことあげる。日本政府は公式には部隊の活動を認めておらず、戦後部隊に所属していた軍医らはアメリカに実験データを引き渡すことで戦争犯罪を免れたとの指摘もあるとのこと。