NHKスペシャル さよならミスタープロ野球 長嶋茂雄
1993年にJリーグが誕生し、野球人気は陰りを見せた。バブル経済が崩壊し、日本は長い景気低迷の時期に入っていた。12年の時を経て、長嶋に再び監督就任の要請があった。高校球界屈指のスラッガーとして注目を集めていた松井秀喜と出会い、長嶋は松井を新たなスーパースターに育てることを目指した。毎日自宅などに呼んでマンツーマンで指導を行った。松井は、巨人の中心選手としてあるべき姿を徹底して教え込まれたと話した。1994年に同率首位の2チームが最終戦でリーグ優勝を争った10・8決戦の視聴率は、プロ野球中継史上最高の48.8%を記録した。松井に初めて開幕4番を任せた1996年は、松井がMVPを獲得する活躍を見せ、奇跡的な逆転優勝をもたらした。長嶋が掲げた「メークドラマ」は流行語大賞に選ばれた。2000年には背番号3を26年ぶりに復活させた。
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