NHKニュース7 (ニュース)
鹿児島県悪石島できょう未明にも震度5弱の揺れがあった。悪石島で見つかった落石、高さ3mあるという。きのう土煙のようなものが上がっていた場所も海上から捉えられ、村は崖崩れが発生していたとしている。これらの被害は、午後2時すぎに震度5強の揺れを伴う地震が立て続けに起きた後に確認された。きょう午前0時すぎにも震度5弱を観測するなど、トカラ列島近海の活発な地震活動は収まらない。この一連の地震が過去のケースと大きく異なることを示す、3つのデータ。1つ目は「回数の多さ」。 先月21日からの2週間あまりで震度1以上は1600回を超えた。2つ目は「範囲の広さ」。専門家によると、群発地震は大抵同じ場所で起きるが今回は東西数10キロに渡る広い範囲に広がっているとのこと。3つ目が「地殻変動」。悪石島から約50キロ離れた宝島では、2日の午前中から3日の午前中にかけて南へ約4センチ移動していた。特異な現象が起きている原因について、専門家からは”マグマ移動”や”海底地形変動”などの可能性があげられているが、原因はわからず。一方きょうは、南海トラフで巨大地震が起きる可能性を評価する気象庁の定例の検討会が開かれた。トカラ列島近海の地震との関係について、平田会長は”四国や本州まで影響を及ぼすとは考えられない”としている。