最前線!密着警察24時 (最前線!密着警察24時)
深夜0時前、千葉県市川市の住宅街でひき逃げ事件が発生。被害者は自転車の30代男性で頭部損傷により重体。逃げた犯人は何者なのか?通報した男性が事件を目撃していた。逃走する車を間近で見たという。車は紺色のミニバンだと証言。防犯カメラに事件の瞬間が記録されていた。ミニバンが自転車の男性をはね、そのまま減速せずに走り去った。さらに、犯行車両は対向車線を逆走していた。先の信号は赤だった。現場近くの駐車場に止めてあったミニバンはフロント部分が激しく損傷していた。色・形が目撃情報と一致する。ひき逃げ発生から20分後、バイクに乗った20代若者がやってきた。若者はミニバンの持ち主は自分で自転車をはねたと自供していた。バイクの若者は飲酒検索の結果、検挙基準値を超えるアルコールが検出されていた。20代の男を道路交通法違反容疑で現行犯逮捕した。男はひき逃げについて自転車との衝突を認めた。酒のせいかろれつは怪しい。警察官は男が事故から20分後に現れたことに疑念を持ち、裏付けが必要だと考える。千葉県警察本部の交通鑑識捜査係が現場に到着。ミニバンの黒い部品が欠落していることが分かり、現場に落ちていた黒いプラスチック片と破損箇所をピッタリ一致した。ミニバンの2つの穴の原因は自転車がバンパー内部に潜り込み、スタンドの角が接触して破損させたとみられる。ミニバンがひき逃げ容疑車両であることが裏付けられた。現場の状況から、被害男性はフロントガラスで頭を強打し、車はガードレールとの間に自転車を挟んだ状態で約25m進み、被害者が道路に落下したとみられる。翌日から市川警察署交通課は現場周辺で捜査にあたる。近所の家の防犯カメラなどを集め、映像を確認する。現場にバイクで現れた若者とミニバンのドライバーとの特徴が一致した。20代の男は道路交通法違反容疑、自動車運転処罰法違反容疑で検挙された。