NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
熊本地震で課題となった1つが外国人の孤立。スリランカ出身のランブクピティヤさんは9年前、熊本市に引っ越してわずか2週間後に熊本地震に被災。家族4人で小学校に避難した。不安で涙を流すこともあったというランブクピティヤさん。他の外国人も必要な情報を受け取る難しさを感じていたという。熊本県はTSMC進出などにともない、県内に住む外国人は全国1位の増加率となり対策が迫られている。県内では熊本市を中心に国や地域ごとのコミュニティーが10個ほどあるが、都市部から離れた地域ではコミュニティーに参加していない外国人も多いとみられ、災害時に行政からの情報が伝わらないことが懸念されている。そこで、県はつながりを持ってもらおうと新たな取り組みを始めた。
天草市牛深町では水産加工に関わる外国人が増えている。牛深で暮らす外国人約20人が参加し、熊本市などからコミュニティーのリーダーも招かれて国別に説明会が開かれた。参加者は同じ国の仲間と交流し、リーダーとも連絡先を交換した。熊本地震当時から外国人のサポートをしてきた八木さんは、外国人が地域をつながりを持つことが重要だと指摘している。