- 出演者
- 池田伸子 伊藤海彦 田中泰臣 久保井朝美
オープニング映像。
ラインナップ「避難所の”TKB”を改善」などを紹介した。
熊本地震から9年が経過する中で、避難所の環境改善のためのトイレ・キッチン・ベッドの改善が注目されている。熊本地震では直接死に比べ災害関連死が4倍位上の223人発生していて、避難所の環境改善は多くの人の命を守ることにつながる。
熊本地震で2度の震度7の揺れに見舞われた益城町では今年2月、大地震を想定した総合防災訓練が行われた。震災時、町内では人口の半分が避難。過酷な避難生活が続いた。避難所生活の負担は災害関連死の大きな負担と指摘されている。熊本地震を教訓に町は改善に取り組んできた。48時間以内「TKB48」という目標を掲げているという。特に申告だったT＝トイレ。当時は衛生環境が悪化し、回数を控えるようになったことで体調を崩す人も出た。その教訓から町はそれぞれの指定避難所にマンホールトイレを設備。断水しても使えて簡単に設置することができる。Bはベッド。避難所では備蓄を進めてきた簡易ベッドとパーティションを設置した。足りない分は48時間以内に段ボールベッドを供給してもらえるよう、大阪・佐賀の企業と協定も結んで備えた。Kのキッチンでも対策が。町の給食センターを教訓を踏まえて立て直した。災害時には停電しても電気が使えるよう、発電機を設置。3日間で3万食の用意ができる想定。益城町 学校給食センターの深江所長は「ふだんに近い食事を提供できればいいと思っている」などと話した。
熊本地震から9年。伊藤海彦アナは「取材させてもらった避難所は人が溢れていて仕切りもない、雑魚寝をしている。そういったことを考えると避難所の状況を良くしていこうという動きが見られた」 などと話した。近い将来発生が懸念されている南海トラフ巨大地震でも災害関連死が心配されている。
南海トラフ巨大地震で予想される揺れは最大でM9クラスとされ、震度6弱以上が24府県、震度7が10県に及ぶ。死者は最悪で29万8000人で、冬の深夜に起きた場合最も多く、津波による死者が最も多くなる。想定される死者の数は前回から約8％ほどの減少にとどまった。ただ、対策が進めば犠牲者は大幅に減るとしている。また、災害関連死が初めて推計され、最悪の場合は5万2000人となる。
災害関連死について。NHKは南海トラフ地震津波対策特別強化地域に指定されている139の自治体にアンケート調査を行った。備蓄について、「全くない」と答えたのは冷暖房機器は全体の39％の52の自治体、トイレは6の自治体、ベッドは15の自治体だった。また、あると答えた自治体も「十分ではない」と回答したのは93％だった。自治体が課題に感じていることは保管スペースが不足していること、予算の不足など。備蓄物資について国や都県に求めることを聞いたところ、交付金・補助金などの拡充が最も多く、次いで備蓄を速やかに届ける仕組みづくりが多かった。この結果について専門家は「国がガイドラインを策定し、備えるべき資機材の品目や領を示す対応をとってもよいのではないか」とし、加えて「どうやって広域型で進めていくかに答えがある」などと話した。一昨日、改正災害対策基本法などが可決・成立した。これは自治体に災害時の備蓄状況などの公表を義務付けるものだということ。
東京・世田谷区から中継で気象情報を伝えた。
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久保井さんは東京・世田谷区にあるNHK放送技術研究所に来ている。
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「NHK放送技術研究所」は日本で唯一の放送メディア技術を専門とする研究機関。その研究成果を毎年紹介しているのが「技研公開2025」。技研で紹介されている「ディフォーマブルディスプレー」は自由に変形できるディスプレイで、ゴムの基盤上に液体金属で配線を行うことで生み出されている。また視覚・聴覚だけでなく嗅覚や触覚も使って「感じる」コンテンツ体験の開発も進んでいるとのこと。
「体感リモコン」は特殊なカメラで利用者の目の動きを分析することで裸眼でも3D映像を見ることができ、さらに握っているリモコンも映像の内容に合わせて温度が変化したり臭いがしたりすることなどから、より臨場感のある映像体験を味わえる。「半球表示装置」は半球形のスクリーンで、スクリーンの前に立つことでヘッドマウントディスプレイを使用しなくても映像の中に入ったかのような体験ができる。この映像を撮影したのは30K 360度カメラで、6つのレンズで上下左右の全方向を1度に高画質で撮影できる。他にも技研では人間の動きを3Dキャラクターに落とし込み、スタジオセットに登場させる技術なども開発している。
技研公開2025は6月1日（日）まで行われている。
おはSPO×筋肉体操では福井市出身の川上秀太選手が順天堂大学・谷本道哉さんとコラボ。腕の振りは広背筋や背筋も大切になると話す川上選手だが、谷本さんは後ろへの振りの力強さが推進力につながっていると紹介した。上半身と下半身が逆回転していることから腕も力強く振るほど速くなるのだという。考案された運動は越前ガニのように両手を高い位置に持っていき、左右で10セット大きく引いていく越前ガニ体操だった。
岡山市北区から中継。今日のミッションは「岡山の特産品で美しい音色を奏でよ！」。メロンの看板が書かれた店は食事処だという。足守は緒方洪庵ゆかりの地であり、作っていたという炊き込みご飯は今も伝統が守られているのだという。また、お店で話を聞くともも笛という桃の形をしたオカリナが有名との話も聞かれた。さらなる情報を求めて足守プラザへ。すると、果実のももの形をして食べられそうなものを紹介してもらった。土からそれぞれが作られているが、手作りのため1つ1つ色合いが違うのも特徴となっている。童謡「桃太郎」が吹きやすい形をしているのも特徴という。
俳優・高橋一生さんへの質問・メッセージを募集。募集テーマ「こんなものあったら？」。テレビに映っているものや食べ物が取り出せるテレビ、どこでもドアが欲しい、子どもの頃にSF映画でみた朝の準備を全てしてくれる機械がほしい、という視聴者からの投稿を紹介した。
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