猛暑で高原レタスが窮地

2025年10月24日放送 22:07 - 22:20 テレビ東京
ガイアの夜明け 野菜高騰の秋

長野県川上村、村全域が標高1000メートルを超える高原地帯で涼しい気候がレタス栽培に適している。夏は全国生産量の約3割を占めるレタスの一大産地。6月~10月はレタス農家にとって書き入れ時、川上さんも収穫の真っ最中。しかしこの日、出荷予定だったレタスの3/4が規格外だった。主な原因は極端な暑さと乾燥。箱に詰める時も気が抜けない、品質に厳しく目を光らせている。この日は予定していた7割しか出荷出来なかった。約10万円の収入減少。収穫後、別の畑で草むしりをしていると、採れたてのレタスを豪快にちぎってパンに乗せた、“特製レタスサンド”妻の笑保さんが作る川上家定番の昼食。川上さんはフィリピンの技能実習生を3人雇っているが、彼らにも大好評。川上村のレタスは特に甘くて、シャキシャキしているという。川上さんは中央大学で陸上に打ち込み、インカレ優勝を果たした。その後、実業団でも活躍。中長距離の選手だった笑保さんとも、陸上が縁で出会った。村に戻ったのは、父親が始めたレタス栽培が軌道に乗りそれを手伝うためだった。以来36年、畑を守ってきた。農家の後継者不足が深刻な中で、川上家では長男の真弥さんが後を継ぐことになっている。
レタスは約60日で育つ、川上さんのレタス畑は18か所ありその面積は合計5.5ヘクタール。その面積を活かして、レタスをずらして栽培しシーズン中はほぼ毎日収穫している。出荷用のダンボールは名前入り。品質への責任が伴う。川上さんは農協の集荷場へ。ここで、朝採ったレタスを引き渡すと出荷作業は完了。周辺農家から集まったレタスと一緒に、冷蔵トラックに積み込まれ全国の市場やスーパーに運ばれていく。野菜の価格は農家が決められるわけではない。東京の大田市場では日本全国から農産物が集まってくる。野菜の価格は市場で決まる。大田市場にも川上村のレタスが届いていた、今年7月下旬から8月中旬にかけ川上村のレタスの出荷量は減少、高温の影響を受けたためだった。この日の卸売価格は1キロ283円、去年の同じ日と比べ約1.2倍の価格だった。しかし、高くなりすぎると売れないため、レタス農家の損失を補える程価格はあがらない。
川上さんには他にも頭を悩ませていることがあった。農薬や肥料は輸入の依存度が高く、年々価格が高騰している。 さらにフィリピンの技能実習生の時給も、この秋から上がることに。上がる一方の生産コスト、そして猛暑による不良品の増加、川上さんは窮地を脱するために次の一手を考えていた。


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中央大学農林水産省大田市場全国農業協同組合中央会川上村(長野)大田区(東京)

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