NHKニュース おはよう日本 (特集)
先週、ノーベル経済学賞を受賞した、ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授。男女の賃金格差など労働経済学の研究が評価された。男女の賃金格差は日本は世界各国と比べても大きな差がありその是正が求められている。OECDの調査では加盟38か国のうち下から4番目で先進国では最も差が大きい結果になっている。メルカリは今月10日会見で、自社の男女間の賃金格差を公表した。差は37.5%で経営陣やエンジニアなど報酬の高いポジションに男性が多いためだった。また説明できない格差が約7%あること分かった。説明ができない格差が生まれた背景には、社員の9割以上が中途採用者で、前職の給与を参考に報酬を決定していたことで、すでにあった賃金差が引き継がれていたそうで、この結果を社員に公表し、ベースアップすることで格差を2.5%まで改善した。この説明できない格差はほかの企業にもみられることがわかっていて、専門家はすぐに解消すべき問題だとした上で、日本の現状を、自発的に企業が縮小に取り組むのが大事かと思うとしている。また国も対策に動き出していて、厚生労働省は是正策の一環として去年、301人以上の従業員がいる企業に男女間の賃金格差公表を義務化している。さらに、格差是正のためには各企業の数値分析や今後の取り組みの情報公開を働きかけ、企業の好事例を周知をすすめ、女性の継続就業の職場環境整備などを進めていくとしている。