- 出演者
- 矢内雄一郎 相内優香 池谷亨 平出真有 広木隆 深谷幸司
オープニング映像。
為替市場でドル円、約1年ぶり 151円台の水準。日銀の金融政策決定会合を経て円売り加速などドル買いがふくらんだ原因などを解説。ドル円は161.69-70。ユーロは160.39-41。
NY株式・ダウ・ナスダック・セクター別騰落率の終値を確認した。セクター別騰落率は全て上昇し最も不動産だったなど伝えた。
日銀は金融政策決定会合で、長期金利の上限をこれまでの1%から1%めどに変更し長期金利の操作を再び柔軟化した。日銀の植田総裁は「はっきりとした上限を置いておくことがそこに近づいたときに副作用を高めることを避けたい。市場機能の回復につながることがあればいい」などとコメント。これまで1%で厳格に抑えるとしていた長期金利の事実上の上限を1%めどに変更して、1%を超えることを容認。日本の長期金利はアメリカの長期金利の上昇に引きずられる形で上昇を続けていて、昨日の午前中には長期金利指標である10年物国債の利回りが一時0.955%と、日銀が事実上の上限としていた1%に近づいていた。
財務省は9月28日から10月27日の間は為替介入を行わなかったと発表。10月3日に1ドル150円台まで円安が進んだ直後、147円台まで反発したため為替介入のみかたがでていたが、実際は介入していなかった。
深谷さんは長期金利上昇したのに円安加速したことについて、修正をしたのに円安がすすんだことについて想定外の感じなどといい、円売りがしかけられることはあったかもなどということ、また介入にしても勢いをつけたなどと解説。今後の為替介入についてもアメリカ次第だが去年高値目前なのでやらない理由はないなどと伝えた。
アメリカの7月から9月 雇用コスト指数は前期比1.1%上昇。伸びが加速している。賃金給与が1.2%プラスと伸びが拡大したことが影響。労働コスト上昇を背景としたインフレ圧力の根強さが試された形。
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建設機械大手キャタピラーの7月から9月期の決算は2桁の増収増益。全米各地で進むインフラ整備の恩恵を受けたもので、調整後の1株利益は市場予想を大きく上回った。一方、製品への需要を表す「受注残」は前の期から大幅に減少。これが株式市場では建設機械などの需要がピークを過ぎた兆候だと受け止められ、キャタピラーの株価は6.7%下落。
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イギリスの石油大手BPの7月から9月期の決算は、1年前に比べ売上高が6.6%減少し、調整後の一株利益も予想を下回った。原油高で石油関連は好調も天然ガスは不調だった。またニューヨーク州沖で進める洋上風力発電で5億4000万ドルの減損。ニューヨーク州に要請した電力の買い取り価格の引き上げが却下されたことが影響。
「ジープ」などで知られるステランティスは、アメリカの自動車大手3社に対するストライキの影響で、売上高が従来の計画と比べおよそ30億ユーロ(日本円で4,800億円)ほど減少したことを明らかにした。これはスト期間中の9月中旬から10月末までの試算で、出荷台数でみるとおよそ5万台減った。営業利益への影響は7億5,000万ユーロを下回り、大手3社の中では最も少ないという。
NY証券取引所からSMBC日興セキュリティーズ・アメリカの井野口志保さんが中継で企業の業績予想に変化」について解説。井野口さんは3指数の動きについて解説。業績予想の変化について、S&P500の半数が決算を発表。7月から9月の業績予想がプラスに転じていることについて解説をした。
金利・商品・欧州株式・株式先物の値動きを伝えた。
為替の値動きを伝えた。
マーケット・リスク・アドバイザリーの深谷さんのドル円予想レンジは150.00円~151.90円。深谷さんは「11月末に大きな決算があり、クリスマスモードが高まれば休暇のことも考え、手仕舞いの動きになると思います。顕著な動きなのはアメリカの長期金利で、円売りポジションも高水準となっています。米債のグラフを見てみると、足元買い戻しの動きが出ており、手仕舞いの動きが出ていると言えるでしょう。日銀は介入や中東情勢の不透明感も気になっています。ドル円相場は年末に向け、145円に下落してもおかしくないですね」などと話した。
10年国債・上海総合指数・世界の株価・株式先物の値動きを伝えた。
楽天証券経済研究所の香川さんの日経平均予想レンジは30,900~31,400円。香川さんは「東証プライムの騰落レシオの推移をみてみると、売り一巡が近いことを示唆しています。2020年は世界的なコロナショックで、TOPIXのEPSは落ち込みましたが、2021年以降は持ち直し2023年~2025年は過去最高を更新していく予想がされています。日本株は年末にかけ復調傾向になっていくと考えられるでしょう」などと話した。
トヨタ自動車は、アメリカ・ノースカロライナ州の電池工場に80億ドル(約1兆2000億円)の追加投資をすることを発表した。2本の予定だった生産ラインを2030年までに10本に増やし、EV・PHV搭載電池の生産能力を高めるという。トヨタ自動車は、今回の投資で3000人を新たに雇用し、計5000人以上にするという。
「アメリカ 10月ISM製造業景気指数発表」など、今日の予定を伝えた。
広木さんは「これまでの決算発表を見てみると、発表された決算の数字自体はいいのですが、中身が悪くて株価が下落するなどチグハグな動きが目立っていましたが、今日のトヨタは好業績で、株価がさらに上昇してくれると市場のムーブも更に良くなると思います。今まで自動車部品や半導体がなくなかなか自動車が作れませんでしたが、今回の決算は非の打ち所がないものが出てくれると思います」、深谷さんは「私はFOMCに注目しています。最近のアメリカの長期金利は急騰していますが、製造業の景況感の持ち直しでまた強気なムードになると思います」などと話した。
全国の気象情報を伝えた。