ワールドビジネスサテライト (ニュース)
NTTドコモとソフトバンクが電動自転車のシェアリングサービスで提携。NTTドコモ傘下のドコモバイクシェアは、大型の駐輪場(ポート)を都市部の中心地に展開する戦略をとっている。ソフトバンクグループのオープンストリートが手がけるハローサイクリングは2011年にサービスを始めたドコモに5年遅れて事業をスタート。後発として、都市部周辺の住宅地や地方の観光地などでエリアを広げている。現在、LUUPを含めたシェアサイクルの大手3社はポートの数を全国で拡大。シェアをめぐって競争が激化している。NTTドコモとソフトバンク傘下の2社による業務提携では来年度をめどに両社が展開する駐輪場、ポートを共同で利用できる方針。両社による異例の提携の皮切りの地としてまず狙うのが横浜市での事業。現在、横浜市内は2社が展開するエリアが異なることで、サービスが分断。隣り合った区でも移動した先で自転車を返せない課題が各地で生じている。この課題を解消するため、横浜市は、来年度から1つの事業に絞る計画を発表。これが、提携のきっかけにもなり競争から協力へと舵を切ったという。ポートの共有には、ポートの土地を貸している企業からも期待が寄せられている。また両社は電動アシスト自転車のバッテリー交換や、自転車を利用状況にあわせて再配置するといった業務についても、協力を目指すとしている。