チコちゃんに叱られる! (チコちゃんに叱られる!)
チコちゃんが「なんで皇居の周りをみんなが走るようになったの?」と聞いた。正解は銀座のホステスさんが走ったから。1964年の東京オリンピックの8日後、皇居1周のマラソン大会が開かれホステスさん約40人が参加。ホステスさんの健康管理のため銀座のクラブのオーナー三好三郎さんが主催した。賞金は1位が5万円で当時の大卒の初任給は1万7000円だったのでとても豪華だった。参加者全員にブランド品などを準備し賞品総額は70万円で現在の金額で約300万円。お店の営業終わりに銀座から皇居へ行きスタートは午前1時40分。2位に500m以上差をつけてぶっちぎりで優勝したのは「女アベベ」ことあけみさんで記録は23分30秒。深夜3時からお店で表彰式が行われた。「銀座ホステスマラソン」以前には大学の陸上部などが練習していたが一般にはなじみがなかった。市民の方が開催した大会は画期的で市民スポーツの始まりといえる。ホステスマラソンが雑誌や新聞に載ったことで皇居周辺で働く人たちがマラソンクラブを作り昼休みや仕事終わりに走るようになった。2007年に東京マラソンが開催されたことも影響して皇居ランナーは一層増えた。当時と同じ二重橋の交差点からスタートしスタッフが走ったところ記録は32分15秒だった。オススメの絶景スポットは桜並木がきれいな半蔵濠と半蔵門から桜田門に続く下り坂。最後は警視庁を右手に見ながら重要文化財の桜田門をくぐるのも醍醐味。