NHKニュース おはよう日本 (特集)
2025年4月入社の新卒社員への初任給引き上げ状況は、71.0%が「引き上げる」だった。初任給を10万円引き上げた大手ハウスメーカー。背景にあるのが激化する人材獲得競争。近年力を入れているのが大型案件の建設で、多くの技術者が必要。今年は昨年度から2割増の741人の新卒を採用。従業員の年収も平均で10%引き上げているが、優秀な人材を獲得するには、新卒からの獲得が重要だという。
一方で初任給引き上げの動きが加速する中、中小企業の間では模索が続いている。向上の製造工程の自動化などを手掛ける福岡市の中小企業では、今年4月からすべての社員の給料を1万円ベースアップし、大卒初任給も引き上げた。原資が限られ、中堅社員が大半を引き上げる中、新卒社員だけを引き上げるわけにはいかなかったという。そこで福利厚生を充実させようとしている。今後、初任給も引き上げの動きが加速すると、専門家は企業の2極化が進むと警鐘を鳴らす。