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中国では日本産の牛肉の輸入が停止されていたが、日中両政府間で輸入再開に向けた調整が行われている。北京の焼肉店では週末に行列が出来るという。客の目当ては霜降りの牛肉だ。生活水準の向上に伴い、牛肉の消費量は急増している。この店ではオーストラリア産の和牛を提供しているが、中国産への切り替えを検討しているという。
取材班は専門家と共に河北省の生産者を訪ねた。王博さんは高級牛肉ブームをキッカケに9年前に起業した。専門家によると、高級牛肉の生産量は増加しているという。F1という高雑種が生産されている。純粋種と比べて成長が早く、生産コストを抑えられるという。1990年代に日本からアメリカに和牛の遺伝資源が輸出され、それがオーストラリアに広がり繁殖が広がった。王さんは毎年、遺伝資源を輸入している。品質に力を入れている。品種改良にも取り組んできた。しかし、コロナ以降は景気の減速で赤字となった。平均単価はコロナ前よりも低下しているという。顧客のターゲット層を見直した。中所得者層にも受け入れられるよう力を入れた。営業は1日18時間。チルド発送により鮮度を保ち、コストを抑えられる。利益はコロナ前に戻りつつあるという。