列島ニュース 日めくりカレンダー あの日の記録
毎年12月27日、京都の知恩院で大みそかの本番を前に除夜の鐘の試しづきが行われる。知恩院の釣り鐘は江戸時代初めに造られ直径およそ3m、重さ70トンあり国の重要文化財に指定されている。大みそかを前に除夜の鐘が聞けるとあって大勢の参拝客が集まる。17人の僧侶が呼吸を合わせて鐘をつく撞木に結ばれた綱を引く。打つ場所がずれると音が悪くなる。掛け声に合わせ親綱と呼ばれる太い綱を持った僧侶があおむけに倒れるようにして鐘を突く。試しづきはおよそ1時間続く。鳴り響く鐘の音が古都の冬の冷気を震わせる。
- キーワード
- 知恩院