ファミリーヒストリー ファミリーヒストリー
椿鬼奴(旧姓・宮崎雅代)のルーツを探る。昭和38年、子どもたちを連れて大阪に戻ることになったなす。この時、高校を卒業したばかりの摂野だけが東京に残った。摂野は東京で働きながら、母を助けるために仕送りを続けた。そんな日々が2年ほど続いたある日のこと、失踪していた父・元一郎がひょっこり戻ってきた。借金を残して逃げたその身勝手さを摂野は許す気になれなかった。しかし、泣いて謝る元一郎をなすは黙って受け入れた。そして、摂野も大阪で働くことになり、家族はもう一度一緒に暮らすことに。元一郎は小さな鉄工所を開き、真面目に働き始める。ところが、わずか5年後、またしても失踪。やはり、ギャンブルによる借金が原因だった。借金取りは摂野の会社にまでやって来た。しかし、なすが「そんなことはさせない。殺すなら殺せ」と借金取りに凛とした態度で対応した。