選挙サテライト2025 (選挙サテライト2025)
午前8時前、期日前投票の会場のさいたま市西区役所。重厚な金庫の扉を開けると投票箱が。実際に参院選の期日前投票に使っているもの。複数の市の職員が立ち会いながら運び、投票所に投票箱を設置する。午前8時15分、投票管理者と投票立会人がやって来た。さいたま市から選ばれた市民で毎日違う人が担当している。管理者らが見守る中、職員が前日に封をした封筒から鍵を出し、投票箱の投函口に掛けた南京錠を開ける。投函口を開いて準備完了。午前8時半、投票所が開くと管理者と立会人が見届ける中、有権者が訪れ投票していく。投票ブースには記入用の鉛筆が置かれているが、ボールペンで投票用紙に記入する人が。SNSで不正選挙が話題になっているという。投稿を信じた人たちが投票所へのボールペン持参を呼びかけ拡散されている。不正選挙を疑うXでの投稿数は去年の衆院選直後に1週間で8万件以上。今回の参院選の公示日前後でも急増している。投票用紙は普通紙ではなく、プラスチック製の合成紙「ユポ」。ユポならば二つ折りで投票しても用紙が自然と開く。開票時に開く手間が省ける。しかし、ユポは水性ボールペンだとインクをはじき消えやすくなる。午後8時、投票所が閉まる。この日は600人以上が投票に訪れた。投票管理者と投票立会人が見守る中、市の職員が投票箱の投函口を施錠する。管理者と立会人が署名して封をした裏面に捺印する念の入れよう。投票箱は朝と同じように金庫へ。投票箱を1人だけが監視したり、投票箱が放置されたりする瞬間はなく、常に複数人が管理・監視することで不正ができない仕組みに。