突然…岸田総理が退陣表明 本命は?総裁選は候補乱立

2024年8月18日放送 8:08 - 8:19 TBS
サンデーモーニング (ニュース)

派閥なき総裁選といわれるが裏金事件の発覚まで自民党には安倍派や麻生派、茂木派、岸田派など6つの派閥があった。しかし今回は麻生派を除く5つの派閥が解散を表明した中で行われる異例の総裁選。派閥単位での票読みが難しくなっている。従来の総裁選で自民党議員は基本的にそれぞれが所属する派閥の方針に従って投票していた。自民党政治に詳しい後藤さんは派閥のトップ、領袖と所属議員の関係について「一匹の女王蜂のために巣を作る大勢の働き蜂のような関係だ」という。派閥の領袖を所属議員が一致団結して担ぎ他の派閥と争って総裁ポストをとりにいく。象徴的だったのが1970年代から80年代にかけて派閥を率いた三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘の三角大福中の時代。今回は裏金事件で派閥の解散表明が相次ぐ中での総裁選だが、名前が挙がっている候補を見ると派閥領袖の経験者は石破元幹事長と茂木幹事長だけ。小泉進次郎氏は派閥に所属したことがない。派閥単位での締め付けや候補者を調整する力が弱まる中、この10人全員が推薦人20人を確保できるかも見通せない状況。裏金事件でかつてない逆風の中にある自民党。待望されるのは選挙の顔。例えば、2001年当時の森内閣は相次ぐ失言などで支持率が10%前後まで落ち込むなど極めて厳しい逆風の中で総裁選が行われた。当初は派閥領袖の橋本龍太郎氏が有利とみられていたが、勝ったのは自民党をぶっ壊すと叫んだ小泉純一郎氏。これで一気に自民党の支持率も回復。今回、新たな選挙の顔を選んで逆風を跳ね返したい自民党だが、野党側は表紙を変えただけでは自民党は変わらないと批判。総裁選と同じ9月下旬には政権交代を目指す立憲民主党も代表戦を構えていて、枝野元官房長官が立候補を表明、野田元総理が出馬する可能性も取り沙汰されている。ロバート・キャンベルは「生きやすい社会を実現するのに、リーダーがどういう政策を持っているのかということを示すことだと思う。ニュースを見ていると候補者の顔ぶれなどばかりで、国民の声がどこにあるのか、どう答えて行くのかが全く見えてこない」などと指摘。辻愛沙子は裏金事件について言及。青木理は「岸田氏は安倍政権の残しモノにより支持率が急速に下がったがチャンスでもあった」などとコメントした。


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