NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
米国とロシアの高官による会合がサウジアラビアで行われ、ウクライナの停戦の実現に向けて双方が新たに高官級の交渉チームを設けることで合意した。一方、ウクライナはウクライナ抜きで会合が行われたことに、改めて不快感を示している。米国・ルビオ国務長官やロシア・ラブロフ外相らが出席した。ウクライナに侵攻以降、米国とロシアの外相が正式に会談したのは初めて。会談後、米国・ウォルツ補佐官は今後、領土やウクライナの安全保障について議論が行われることになるという見通しを示した。米国・ルビオ長官は「戦争を終わらせるためにはすべての関係者が譲歩しなければならない」、ロシア・ラブロフ外相は「NATOのウクライナのへ加盟は、ロシアの利益・主権への直接的な警戒だ」と述べた。米国・トランプ大統領はロシア・プーチン大統領との会談日程は決まらなかった。ウクライナ抜きで行われた会合についてゼレンスキー大統領は「背後で何が決められてはいけない」と改めて不快感を示した。
ロシアが強く軽々するNATO(北大西洋条約機構)に2年前に加盟したフィンランド。バルトネン外相は「ウクライナとヨーロッパ抜きで停戦交渉を進めるべきではない」との考えを示し、バルトネン外相は「ロシアの脅威は譲歩するだけではなくならない。侵攻終結に向けてはウクライナへの軍事支援やロシアへの制裁継続が欠かせない」と強調した。